この時のことは、頭の中でもやがかかったようになっていて、あまりはっきりとは思い出せないんですショボーン


ですが、看護師さんが背中をさすってくれてたことは、覚えています。

そして、

「だんなさん、一緒に来てたね。
入ってもらおうか」

と言われたことも覚えています。

それに、呆然としながら

「はい」

と頷いたことも。



着替え終わって、診察室に戻ると、もう、夫が入って先生の話を聞いていました。

そして、私が合流して、先生が改めて話し始めました。


「妊娠初期の流産はお母さんのせいではない。
自分を責める必要はない。
流産を経験したお母さんの8割は次の妊娠では妊娠を継続できている。
定期検診の2週間後である10週より前にこの病院に来たのは、早めに処置できるという意味では良かった。」


などという内容だったと思います。

そして、


「お腹の中にいる赤ちゃんをそのままにしておくと、いつか大量出血をする危険があるから
早めに流産の手術をした方がいい。」


とも言われました。


お腹の中に赤ちゃんはいる。
でも、心臓は止まっている。


この事実を受け止められなかった私は、


「とりあえず、家に帰りたい。
また、後日受診させてもらいます。」
 

と伝えました。


すると先生は、


「僕の診察日じゃない日にもう一回来てください。
違う先生の目でもう一回確認してもらうのも意味があるかもしれないから」


と言われました。