高校3年 受験生

7月
なつやすみ


前はよく、ママとプールに行った

プールに行くのが大好きだった
毎年必ず行ってた

ママは朝に早起きして
お弁当を作ってくれる

お弁当はきまって私のすきなものばかり

硬くなりすぎないように
やさしくにぎって作る、おにぎり

具はいれない方がいい
お塩だけがいい

海苔は、別の袋にいれるのがいい
有明の海苔だと、さらにいい

あとは、甘い卵焼き

この甘いっていうのが大事なところで
とにかく砂糖をいれまくる
あと、半熟

あとは、ミートボールと、ウィンナー。




ママはお弁当を作りながら
キッチンから大きな声で私の名前を呼ぶ

私はなかなか起きない、起きれない

ママはどんどん怒り気味な口調になる

それでも起きない、、、。



目覚めの悪い子供だったね。

あぁ、まあ今もかな。




いつからだろう


ママとプールに行くことはなくなった

起こされることもなくなった


あの、ふわふわのおにぎりも

甘すぎる、なまやけの卵焼きも



もう随分前のことで

私の幻想だったように思う


いやほんとに、そうなのかもしれない。


なのに一方で昨日のことのように  
くり返し、くり返し、
何度も頭の中をぐるぐる駆け巡る記憶



いつまでも縛り続ける、呪縛

  

思い出すごと、綴ろうと思う