千葉県八千代市・Happy英語リトミックの英語講師、Maiです
さて、家族での沖縄旅行の後半に、全く予定していなかったプランを入れることにしました。これも旅の醍醐味ですよね。
行き先は、「神の島」と言われる「久高島」
久高島は沖縄本島の安座真港からフェリーで20分のところに位置します。
今回の旅は初めての沖縄ということもあり、本島内のみに滞在予定だったのですが、沖縄に住む知人からこの島について色々と聞いている内に、家族全員一致で、「行こう!」ということで、早速行ってまいりました。
行く前日には、久高島のガイドさんも予約できました。
そして当日、わくわくしながら出発~!
でも、台風は去ったものの、あいにくのお天気です。
この久高島は、昔、アマミキヨという神様が来られて、琉球時代から聖なる島として奉られていたそうです。ここで生まれ育った女性たちは、巫女のような存在で、その力で海に出る男性たちを守っていたとのこと。また、神様の島なので、島のものは貝殻一つ持って帰ってはいけないということ。これらが、島に行く前に得た情報です。さあ、どんな島なのでしょう。
久高島、見えてきました。何でも、スピリチュアルな人は、島に一歩足を踏み入れた瞬間、「ここは違う!」という感覚があるそうです。私も少しばかり期待したのですが、フェリーから下りた瞬間、、、、、何も感じず綺麗な海だな~とは思いましたよ
港に着いて、ガイドさんにお会いして、「雨がやむといいな~。」と話していたところ、「めぐみの雨です。台風の後は海水が島の畑にも浸水してくるので、雨で流してもらえて有り難いのです。」うーん、早速心が洗われるような言葉です。
私たちは、母、母の友人、旦那さん、息子、そして私のメンバーでしたので、ガイドさんの案内で車で移動できて、大変有り難かったです。
ガイドさんの説明が始まります。何でも、この久高島には一切私有地は存在しないそうです。土地は全て神さまのもの。一人一人が土地を神さまから預かって、畑を耕したりしているそうです。これだけでも、この島が特別だということが伝わるでしょう。
この後ろにある黒い塀は何でしょう。これは、大金持ちの証、ステイタスシンボルだったそうです。今の金額に換算すると、1億5千万ほどかけて、黒い塀をつくらせたそうです。材料や大工さんも島の外から調達して、大工さんは島に寝泊まりし、約2年間かけて作らせたとのこと。この塀を作れる大金持ちが数百年前、この島には15名いらしたとのこと。どうやって、大金持ちになったかというと、「貿易」この島の人たちは外国との貿易によって、財を成したのです。すばらしい~
そして、写真には撮れなかったのですが、この島、たくさんの猫がゆうゆうと歩いています。全く車や人も恐れません。その事をガイドの方に伺ったところ、「猫は仲間です。猫は貿易時代、積み荷をかじるネズミをつかまえてくれたので、それ以来、島では仲間です。猫の数は島の人口よりも多いんですよ。」
興味深いですね。話は続きます。
ここは島で初めて「赤米」を作った場所。水田は弥生時代に広まりましたが、それより前にこの島に伝わってきたそうです。ここも聖なる空間で立ち入り禁止の場所です。見ただけでは分かりませんね。ガイドの方がいてくださって良かった!
ここも、島の聖地に一つ、拝み所(うがんしょ)。(木の後ろの白い建物)ここでは島民たちがただただ感謝を捧げにくるそうです。私たちは神社等にお参りに行くと、自分の願い事をとなえることも多い現代の中で、ここでは、皆、感謝の気持ちを供物に託したりするそうです。お願いごとは一切しません。
ここが男子禁制(現在は観光客は皆立ち入り禁止)のクボー御嶽(うたき)。島の女性たちの聖なる場所です。ガイドの方によると、男性たちがいったん海に出ると何年も帰らないこともあり、女性たちが遠く離れた夫の身を案じて一生懸命祈ってる内に、霊的な力が備わっていったのではないだろうか、との事でした。
この「うたき」という場所はお祈りをしたりする、聖なる場所の事で、本来は「御多気」という字だったそうです。
スピリチュアルなことにはうとい私も、ここは立っているだけで、身が引き締まるような聖なる雰囲気が漂っていました。
このあたりの雰囲気は、ハワイのカウアイ島にも似通ってるね~なんて母と話していました。
ここで時間がなくなって、ガイドさんとはさようなら。有り難うございました。
おかげで、この島について理解が深まりました
その足で、港の食堂「とくじん」でランチをいただくことに。
せっかくなので、「久高御膳」を頼みました。このお魚は沖縄県魚のグルクン。一つ一つが本当に美味しかったです。この島の方々の感謝の気持ちが詰まった食べ物だからかしら
食事をとった後は、こんな涼しげな場所を通って。
歩きながら、6歳の息子に、「ここは神様の島だから、綺麗な貝がらとか、虫とか見つけても持って帰ってはいけないからね。」と言い聞かせます。
息子も神妙な面持ち。
ジョロウグモをたくさん見つけながら。(写真だと分かりづらいですが、大きな蜘蛛です!)
少し泳ぐだけで、波が高めだったにもかかわらず、魚も見えましたね。
そうこうしている内に、15時の高速船の時間です。9時のフェリーに乗ってきて、結局15時まで滞在いたしました。
久高島、素晴らしかったです。
神さまへの感謝と共に日々過ごしてる島民たちだからこそ、こんな美しい島を残していけるんだろうな~と思いました。
私有地制ではないからこそ、外の資本が入らず、自然がそのまま残っている久高島。こういう島はこのまま存続してもらいたいな~と心から願ってます。
今度は1泊かけてゆっくりと滞在して、行きそびれたところも行ってみたいな