ヒロコ先生のセッションでの気づき、2点目について書きます。

それは、今までの辛かった経験はかけがえのない財産であり、今のわたしを助けてくれているということです。


誰にでも辛い経験はありますよね。


辛かった経験をひとつ振り返ってみようと思います。


◆海外から帰国後、日本の小学校に全くなじめなかった。


小学生になる直前まで約3年父の仕事の都合で東南アジアに住んでおり、インターナショナルの幼稚園に通わせてもらっていました。


そこでは国籍、宗教など様々なバックグラウンドを持った子どもがお互いの違いを当たり前のものとして、のびのびと過ごしていました。

おぼろげながら、みんなで歌を歌ったり、劇をしたり、料理体験をしたり、とても楽しかったことを覚えています。


しかし、小学生になる直前に日本に帰国して関西に住むことになりました。


そこですさまじいギャップを感じました。まず、関西弁が話せないことでよそ者扱いされる、人と少し違うだけでとても悪目立ちしてしまいます。


小学校低学年のときは靴を隠されたり、授業で育てていたトマトの茎を折られたりしました。


私だけではなく、リーダー格の女の子が気に入らなかった子はみんな何かされていました。


わたしはそこでの処世術として、一番目立つ強いグループに入るようにしました。

服装は流行っているものを着たり、人気のテレビ版番組は欠かさず見たり、みんなの話題の中心にいてみんなを楽しませるようにしました。


クラスの中心になって弱者からは抜け出せましたが、誰かをはぶるという文化は終わらず、リーダー格のコもはぶられたり本当にドロドロとした小学校生活でした。


中学生からは関東に引っ越して環境を変えることが出来ましたが、今思い出しても全然楽しくない小学校生活だったなと思います。


しかし、もしかしたらその経験を通じて相手が何を考えているか捉える力、その場にふさわしい行動を取る力、その場を盛り上げる力など、わたしの基本となっているコミュニケーション能力が培われたのかもしれません。


確かに今はどんな環境でもすぐに溶け込めたり、様々な境遇の方とも比較的容易にコミュニケーションが取れるのは小学校のときに一生懸命頑張ってきたからかもしれません。


今までただただ辛かった経験としか捉えていなかったものが実は今の私をすごく助けてくれている、かけがえのない経験だったなんて、本当に目から鱗でした。


とても大切なことを気づかせてくれたヒロコ先生に心から感謝です。