フローレンスフェンネル
次はフローレンスフェンネル(ういきょう)。
イラスト右の種子を香辛料として使うフェンネルの変種。
地中海沿岸地方原産らしく、茎の基部が肥大していて、アニスのような清涼感のある香りが特徴的。
葉っぱの形と香りはディルによく似ている。
初めて見たときは、下の茎の部分がまんまる膨らんで、上には細い葉っぱがわさわさと茂っていて、そこからさわやかで刺激的な香りが立ち込めていたことに衝撃を受けた。
この香りが、イワシなどの魚、魚介類、オリーブなどによく合う。
ヴィネグレットソースなどさっぱりしたドレッシングで和えたサラダの上に散らしても美味しい◎
普通の味付けにはどうしても満足できない僕は、手元にあるとついついなんにでも散らしてしまう。
家に常備しているアンチョビとオリーブとにんにくで作るペペロンチーノも、フェンネルまたはディルがあると爽やかな香りがプラスされ、より一層美味しく刺激的な味付けになる。
肥大した茎の部分はサラダや下ゆでしてグラタンやクリーム煮に利用されることが多いらしい。
バターとパルメザンチーズをかけてオーブンに入れるグラタンは簡単に作れてメイン料理に付け合わせにも良さそう。
イラスト右のフェンネルシードは魚料理と相性が良く、フランス料理ではブイヤベースにかかせない。
パンやクッキーの風味付け、カレー粉や中国の混合スパイスの五香粉の材料にも用いられる。
ドライが小さな瓶に入ってお店に売っているんで、常備していると何かと便利。
この前行ったビストロではワイルドライス入りのリゾットを詰めたうずらのロースト上にフェンネルシードが散らしてありすごく美味しかった。
最近のマイブームが、種抜きのブラックオリーブの中にアンチョビペーストを詰めて小さな器に入れ、上からEXヴァージンオリーブオイルをまわしかけフェンネルシードを散らすという簡単なもの。
これがめちゃくちゃ美味しい!
ワインのアテには最高です◎