5 books which made me what I am | CAHIER DE CHOCOLAT

5 books which made me what I am


Twitterで「#私を作った児童文学5冊」というタグを見かけて、珍しくすぐに5冊思い浮かんだのでポストしてみた。まあこんなのじっくり考えたら「私を作った」でもなんでもないだろうと思うし。




『赤毛のアン』(とそのシリーズ)はほんとに好きすぎて、もうこればっかりだった。同じ本で何度も感想文を書いたりもした(特に何か言われたことはないので問題なし)。『赤毛のアンの手作り絵本』は、私の中ではアンのイメージはこれ以外はほぼ受け入れられないというくらい大好き。写真で紹介されている手作りの品々がそのままイラストの中に入っているというのが、現実の世界とアンの世界の境目を溶かしていて、アンの世界に入れそうな気さえしてたまらない。ひたすら素敵なイラストと写真をながめてはため息をついていた。本に出てくる手作りはほとんどやったことがない。

エドワード・リアの『ノンセンスの絵本』。このシリーズは3冊あって、特に3巻に収録されている“植物図鑑”と“動物図鑑”がめちゃくちゃ好き。何度見ても飽きない。エリックがエドワード・リアのことをツイートしていたときには「!!!!」となった。エリックが貼ってる魚の絵もすごい好きなやつ。



“ピーターラビット”シリーズ
小さい頃、絵本を読んだのが最初で、リアルに動物なのに可愛い絵がすごいと子どもながらに思っていた。中高生の時は文房具とかトートバッグとかグッズも色々と愛用。大人になってから読むと、なかなかのダーク具合に笑えて、さらに好きになった。一番好きなのは『こねこのトムのおはなし』。いまだに全巻揃っていないので買い足したい(福音館版で)。

『星の王子さま』
まず、うわばみのイラストにがっちり心をつかまれた。お話は全体的にすごくしーんとした中で進んでいくみたいな感覚がある。白い空間の中にいるような。そこが好きなところでもある。「Loving is not just looking at each other, it’s looking in the same direction」というサン=テグジュペリのことばがとても好き。映画『Old Boys』での、このことばの雑な使われ方は良かった。

『メアリ・ポピンズ』
「メアリー・ポピンズ」でも「メリー・ポピンズ」でもなく、「メアリ・ポピンズ」。単に最初に出会った本がこのタイトルで、とても好きだったからなんだけど、今思うとこの伸ばさない音の感じがイギリス英語っぽい気がしないでもない。ストロベリー・アイスの味がする飲み物を飲んでみたくてたまらなかった。液体をビンからスプーンに取って飲むという行為にも憧れた(西洋ものにはよく出てくる)。


5冊の内訳は、イギリス3冊、カナダ1冊、フランス1冊。見事なまでに現在の傾向とほとんど同じ。さすが「私を作った」だけはある。『赤毛のアンの手作り絵本』と『ノンセンスの絵本』と“ピーターラビット”シリーズは、図書館で借りて、返却日がきたら返して、本棚に戻ってくるのを待って、その日のうちにまた借りる……をくり返していた。本は割と買ってもらえていたほうだったと思うけど、なんで買ってくれと頼まないで貸し出しと返却を執拗にくり返していたのか、今思うとなぞ。ほかにも、ブルーナさんの絵本、『からすのパンやさん』、『クマのプーさん』、『しろいうさぎとくろいうさぎ』、『おやすみなさい』、『せいめいのれきし』、『ちいさいおうち』……と好きな作品はあげるときりがないくらいある(福音館&石井桃子率高い)。でも、「私を作った」となるとやっぱりこの5冊だろうと思う。