202110 | CAHIER DE CHOCOLAT

202110

映画衣装の密かな愉しみ:第13回『ワンダヴィジョン』1950年代から2000年代まで 時代とともに移り変わるワンダのファッション
https://jp.ign.com/clothes-on-film/54356/feature/1319502000

「映画衣装の密かな愉しみ」、第13回は『ワンダヴィジョン』です。私はMCUにくわしくはないのですが、むしろ知らないことがあってもじゅうぶん楽しめたのがすごいなと思った作品でした。登場人物の心情がていねいに描かれていて、過去のできごとも的確に挿入されているので、観ていてわからないと感じたことはほぼなかった。エリザベス・オルセンとポール・ベタニーがうまいというのもあると思います。1回ごとにテーマソングもセットも衣装とメイクも全部がらりと変わって、しかもひとつの年代でシリーズがひとつできそうなクオリティの高さには驚愕。マーベルとディズニーの本気を見た気がします。どの時代のワンダもとっても可愛い(ヴィジョンも可愛い)。メイクに関しては、当時の流行を取り入れつつ現代の感覚でも素敵に見えるように少し手加減してあるのだろうとは思いました。例えば、70年代は極端な細まゆではなかったり、80年代もそこまで太いゲジゲジまゆげやがっつり濃くシャープに入れたアイシャドウではなかったり。それでも全体の雰囲気も含めてかなり時代感が再現されています。衣装と音楽でエミー賞を受賞したのも納得な作品でした。