530 | CAHIER DE CHOCOLAT

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夏の間は通勤も入れると仕事にかかっている時間が1日の半分を超えて、さすがになんもできない状態。あいかわらず夜中に本やら音楽やら秋冬ものを買ってる日々。それでも、というか、それだから、というか、なんかやりたい〜にもなる。こないだリリースされたRAのポッドキャストの記事が本文もインタビューも短めでちょうどええ量。RA Japanから日本語バージョンの記事も出るだろうから、別に翻訳する意味も理由もないのですが、じゃあいつもここでやってる翻訳に何か意味やニーズがあるのかといったら別にないし、まあいいか、やりたいからやります、ということで。





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[ORIGINAL]
Nine hours, back-to-back, live from Robert Johnson.
https://www.residentadvisor.net/podcast-episode.aspx?id=530



Robert Johnsonでの9時間のB2B。


Danilo Plessow(Motor City Drum Ensemble)とJeremy Fichon(Jeremy Underground)、ふたりのデュオとしての相性の良さは完璧だ。彼らはふたりともハウスDJとしてブレイクし、ダンスクラッシックやレアグルーヴを好むようになり、そしてその後、世界中のさまざまなjazz、soul、disco、funk、boogieを含むスタイルに大きく変化した。ふたりは、とりつかれているのだろうかというほどのディグを通して、こういった音楽の多くを見つける。まだ人々が聴いていない、評価されていないレコードを入手するためにはどんな苦労もいとわない。この現在進行中の探求の一部として、同じような思考を持つ「ディガーDJ」たちのコミュニティにふたりは属している。このコミュニティにはFloating Points、Sadar Bahar、Red Greg、Huneeたちもいる。いうまでもなく、PlessowとFichonはレコードをとてもたいせつに思っている。ロータリーミキサーでプレイすることを好み、技術的なことだけでなく、音楽やプレイに対する姿勢に関することまで、ある種、現代のディスコDJである、ということを実践している。そして、以下のインタビューでPlessowが説明しているように、「人生と経験」についても、ふたりには多くの共通点がある。

化学反応が起こりそうなのは明らかだったにもかかわらず、PlessowとFichonは友人になったばかりで、コラボレーションをするようになったのは最近のことだ。彼らは昨年のDimensions festivalで初めて一緒にプレイした。即興のバック・トゥ・バックでのクロージング・セットだった。(Fichonは今年再びDimensionsに出演する。RAのボートパーティでSuzanne Kraftとプレイする予定) それ以来、彼らは一緒にDJをしてきているが、私たちは、RAの更新中のシリーズ “In Residence”のひとつとして、「彼らに真っ白いキャンバスを渡す」、つまり、一晩、完全に彼らの自由にしてもらうことにわくわくしていた。——オッフェンバッハ(ドイツ)にあるクラブ Robert Johnsonでのオープニングからクロージングまでだ。手前みそのようだが、その夜はそうとう伝説的な夜となった。誰もがふたりのくり出すどのビートからも離れられないでいて、クラブは夜通し人でいっぱいだった。RA.530はそのすべてを録音したものだ。前代未聞の(ほぼ)9時間のポッドキャスト。マスタークラスのDJプレイとはこういうものである。


——最近はどんな感じですか?

Plessow:アムステルダムからパリに引越しした、かなり時間がかかったよ。あと、毎週末、だいぶコンスタントにプレイしてる。

Fichon:今年の初めに燃えつきたようになってしまってから、体調に気をつけるようにしていて、プレイするギグの数を減らしてる。音楽とはぜんぜん関係ないことではあるけど、6月にシュガー・フリーの食生活にして、これまでにないくらい若くてフレッシュになったように感じてるよ!

——ふたりはなぜ一緒にプレイすることにしたのですか?

Plessow:Jeremyのレーベル(My Love Is Underground)のことは、その裏にいる人、つまりJeremyと会う前から知ってて、好きだった。僕とJeremyを実際につなげてくれたのはSam(Floating Point)で。Jeremyのとても素晴らしい7インチのコレクションの話をしていて、当然すごく彼に会ってみたくなったよね。会ったら、僕たちは音楽や人生やこれまでの経験にたくさんのことが共通しているっていうこともわかって。だから、かなりうまくやっていけてるって言ってもいいんじゃないかな。

で、僕らがバック・トゥ・バックをやり始めたのはDimensionsだったと思うんだけど、それからずっと楽しくしてる。一緒にやってて気持ち良いと思うDJはそんなにたくさんはいなくて……B2Bっていうもの、最近フェスのラインナップに加えるのが流行ってるみたいだけど、それがすごい無理やりな感じがすることがあるし、そんなにうまくいかないこともある。それで、そう、Jeremyとは、同じ言語を話してるみたいに感じられて、良いんだよね。Robert Johnsonのはもう魔法みたいだった。

Jeremy:Daniloと僕はもっとずっと前につながっていればよかったんだろうけど、何か理由があったんだろうね、2014年に会ったばかりなんだ。僕たちは同じような種類の音楽にハマるし、DJブースをシェアするのはいつも楽しいよ! Daniloに対してはリスペクトしかないね。彼は、質の高いdiscoの、(簡単に言えば)その空気感を幅広いオーディエンスに届けてるから。

——今後の予定はどのようになっていますか?

Plessow:自分のスタジオを作り直しているところ、これまでより広くて良いものにね。場所は大都市の雑踏や喧騒からは遠く離れた、南ドイツの田舎。自分自身の音楽に取り組むことにようやく戻れるのが待ち遠しい。ほんとうにやりたいと思ってたから。それ以外だと、Marcus Worgullと、Kompactから出るVermontのセカンドアルバムを仕上げているところ。あと、夏の間はたくさんのショウでプレイできることに感謝しているよ。

Jeremy:9月にSpacetalkからsoulとfunkのコンピレーションアルバムが出ることになっていて、それをめちゃくちゃ楽しみにしてる。「houseだけ」じゃない何か違ったことを正式にやるのは初めてなんだ。それから、3年ぶりにMy Love Is Undergroundを、ついに再始動するよ。






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最初に読んだ時にもまず思ったけど、ダニロ、コンスタントに毎週末プレイしていてだいじょうぶなのかい。もうほんと用心してよね。ジェレミーさんのburnoutのこととシュガー・フリー生活のことはSNSで知っていました、プラス、肌のトラブルでヒゲもそらなければならなくなったとのことでしたが、ヒゲなしのほうがさわやかイケメンなくらいです。B2Bに関しては、私などのような現場歴超短い、かつ、ちょびっとしか行っていないものでも、まあストリーミングや動画で見たものも含めて、最近必ずやるっていうことになってきてる?となんとなく感じていたので、ダニロの言っていることはわかります。1+1<2になるような、高まるB2Bを見たい、聴きたいものです。ジェレミーさんのコンピは先日オーダーしました! めっちゃ良いです。9時間B2Bでプレイされていた曲も入ってる。国内のレコードショップ通販では予約終了してるぽいですが、bandcampからはまだオーダーできます。CDもアリ。

soundcloud: Jeremy Underground presents Beauty - Mini Mix
https://soundcloud.com/spacetalkmusic/jeremy-underground-presents-beauty-mini-mix

bandcamp
https://spacetalkmusic.bandcamp.com/merch

まあしかし9時間B2B良すぎて、最近これしか聴けてない。2016年のマイ・ベスト入り決定。てか暫定1位。ダニロこれからまだ夏フェスも色々あるみたいだけど、くれぐれも調子には気をつけてがんばって下さい。でも「I'm grateful to be playing lots of shows throughout the summer. 」て言うところとか大好きよ。誰かがアップしてくれる写真と動画を楽しみに私は生きます。いつかほんとに現場で聴きたい。



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