ふたり

とても好きな映画で、パンフレットは何度見返したかかわらないほどだけれど、作品自体を観たのは今回で2回目かもしれない。個人的なものがたくさん詰まっている映画。すごく好きな映画。この映画があってよかった、ここにこうして閉じ込められているものがあってよかった、と思う。色々近過ぎて、上手く距離をはかれなかったのかもしれない。今すごく久しぶりにもう一度観て、やっぱり好きだし、ずっと思っていた印象と変わらないなあと。自分の中で美化していたりしたわけでもなく、割とそのまんま。実加と実加のお部屋がほんとうに好き。実加の友だち・長谷部町子役の柴山智加さんもとても粋で瑞々しくてすごく良い。しっかりものの姉・千津子役の中嶋朋子さんは妹・実加をやりたかったんじゃないかなあ……なんて思ったりも。彼女、『つぐみ』の時にも「まりあ」ではなく、「つぐみ」役がやりたかったと言っていたのをどこかで読んだ気がするし。でもそれがそういう役割の人の宿命なのかなと思う。彼女も心を許した人の前では「実加」や「つぐみ」であることができているといいな、きっとできているよね。実加役の石田ひかりさんが現実でも次女なのは皆さまごぞんじのとおり。