C'est pourquoi je t'aime | CAHIER DE CHOCOLAT

C'est pourquoi je t'aime

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先日予約していた“LE GAI SAVOIR(楽しい知識)”、届きました!“中国女”と同じ年に撮影されたこの作品。出演者も、ジャン=ピエール・レオとジュリエット・ベルト、“中国女”にも出演していたふたりです。ただ、こちらは「プロットのない映像言語の探索が行われた本作は、1968年に完成するも、延々と暗黒の画面がつづくなどあまりに映画的でないとの理由で発注元のテレビ局(フランス放送協会)から拒絶され、放送されず、契約違反その他で訴訟を起こされ、出資からも下りられてしまう」とWikipediaにもあるように、いわゆる映画らしくありません。まあ、私としては、一番好きな時期のレオ観賞作品てとこですね。ははは。Wikiを読んでいくと、「前期のゴダール作品は、ヌーヴェルヴァーグの基本3要素(即興演出、同時録音、ロケ撮影中心)とはっきりとしない物語の運び以外には、一見すると共通項の少ない多彩な作品群となっている。題材もアルジェリア戦争(『小さな兵隊』)、団地売春の実態(『彼女について私が知っている二、三の事柄』、1966年)、SF仕立てのハードボイルド(『アルファヴィル』、1965年)と広範囲に及んでいる」、「またカメラワークやフレーミングといった映画の技術的/話法的な要素についても、1作ごとに場合によっては同じ作品の中でも異なったトーンが用いられており、この多彩さこそが前期ゴダールの特長であると言えよう」…などの記述があります。これは、私がゴダールを好きな要因のひとつなのでは、と思います。私は、好きなもの・こと・人の変化に順応するのに時間がかかって、よくひとりでもやもやしてたりします。そのくせ、変化がないのはつまらないと思ってしまう…という、超矛盾した性分だということに最近気づきまして。ゴダールに関しては、知った時にはすでに過去…なことがほとんどなので、一度ざっくり全体を見渡してから、「これは好き」とか「この頃の作品はあんまり」とか冷静に受け止められるけれども、リアルタイムのファンだったら、不安定過ぎてとんでもないかもしれないー。でも、その中にいて振り回されてみたい気もしないでもない…んー。(←やっぱり矛盾)


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DVDのパッケージに入っていた、これからリリースされるソフトのお知らせの中にこんなのがありました。原作者のジョルジュ=サンドといえば、ショパンと交際し、マジョルカ島に一緒に住んでいた方ですね。彼女の小説、読んだことない。ちょっとキニナル~。