こんばんは、ショコラです。

 引退選手特集、三本目はこの人です。 

▲イラストレーターさんだというパパさん作の紗矢香ゲーフラ、めっちゃカッコイイですよね!!
 
【背番号 27→15→8 三本紗矢香】
 今回の四人の中では最年少26歳、ムサタン(武蔵丘短期大学シエンシア )出身なので20歳でスフィーダに来てくれたんですよね。だから、今回、ある程度覚悟してた中には入ってなくて、紗矢香の引退発表には本当に本当にビックリしました。紗矢香は個サポも結構多くてグッズもすぐに完売してた印象なので、かなり多くの人たちに激震が走ったんじゃないでしょうか。

 ▼チームの成績&紗矢香の年ごとの出場試合数【6シーズン通算106試合 9ゴール】
 2018(2部8位/カップ戦準優勝):7試合(0ゴール)
 2019(2部7位):18試合(1ゴール )
 2020(2部初優勝):18試合(2ゴール )
 2021(1部準優勝):22試合(1ゴール)
 2022(1部初優勝):20試合(3ゴール)
 2023(1部4位):21試合(2ゴール)
 
 勿論このデータもデータ番長nakataniさんのHPから頂きました。感謝!!!
 nakataniさんブログ【2014年からのデータはここに!】

 一年目からコンスタントに安定して出てたイメージがあったんですが、こうして振り返ると一年目はリーグ戦七試合なんですね(カップ戦六試合とかも出てたから、あんまり出てないイメージが無かったのかも)特に大きな怪我も無く、常に試合に絡んでいた選手の一人です。1部優勝を決めた2022年はベストイレブンにも輝きました。紗矢香の存在無くしては、2部優勝も1部優勝も無かったと思います。
 加入当時はチーム内に同じ熊本県出身、MELSA熊本FCからムサタンを経てサミット様所属――という、経歴がかなり被った先輩すのっきー(橘木友理恵選手)が居ました。熊本コンビとして応援してました。
 
▲「がまだせ」は熊本弁で「がんばれ」の意味
 
 地元が熊本なのでホーム世田谷からはだいぶ遠いのですが、ご両親も年に数回熱心にホームゲームに足を運んでらっしゃいました。最初の年は、宇和島での第7節アウェイ愛媛戦(2-2)を始めとして、三本ご両親が来て下さる時に勝ち試合を見せることが出来ず、雨の西が丘だったかな……多分この時の相手も愛媛だった、第14節(スフィーダ 0-1 愛媛FCL)の試合後、紗矢香パパに「開幕当初あんなに強かったのに(2018年は途中までずっと首位を走ってました)どうして勝てなくなっちゃったんですかねえ。みんなあんなに頑張ってるのにねえ」と言われ、本当に心苦しかったのを覚えてます。私たちの応援が足りないんかも、勝たせてあげられなくてすいません、わざわざ来て下さったのに勝利を見せられなくてすいません――そんな想いでいっぱいでした。2018年、2019年は優勝争いにも絡めなくて……結構しんどい年でしたよね。
 
 2019年のシーズン終わりは、2018年入団のサミットトリオの残り二人(松永早姫、田中江梨奈)がチームを去りました。ファン感で、サポーターの目の前で「契約満了で退団することになりました」とハッキリ告げたのは私の知る限りでは後にも先にもこの二人だけだったと思います。2020年以降コロナが流行ってからすっかりオンライン開催になってしまったファン感ですが、この年までは対面で行われてました。毎年声出しサポ(スフィーダJUNKIE)として少しだけお時間を頂いて「声出しメンバーが選んだベストゴール、MVP、MIP、敢闘賞」などの発表をして花束と記念品を渡したり――なんてことをしてたのですが、この年のMIPが紗矢香でした。MIP――Most Impressive Player(最も印象に残った選手)として紗矢香の名前が呼ばれた時、既に契約満了で愛媛への移籍が決まっていた早姫と、スフィーダ以外でサッカーを続ける気が無かったからスフィーダを退団する時は引退する時だと決めていたという江梨奈がワッと高い声を上げ喜びをあらわにし、戸惑う紗矢香の背中を二人で両脇から前に押し出して表彰の場に連れて行ったことが、微笑ましくて、アツくて、泣けちゃいました。
 ――私たち紗矢香を一人残していくのが本当に心配で、だから紗矢香が選ばれたのすごい嬉しかったんです!
 松永早姫は後で私にこう話してくれました。同期だけど紗矢香だけ短大卒だから二つほど年下で、三人一緒に仕事もサッカーも頑張ってきたけれど、その同期最年少の妹のような紗矢香だけがチームに求められて残ることになった。現実は結構残酷で、やっぱり同じチームメイト同士でもそこには好き嫌いもあるだろうし嫉妬や羨望だってあると思う、そんな中でのこの時の早姫と江梨奈の行動にはとてもとても心を打たれました。紗矢香、今では年下の選手もいっぱい入って来て、すっかり頼れるお姉さんだけど、この時からずっと愛されてたんですね。この時の2018サミットトリオももう誰も居なくなってしまったんだなと思うと寂しいです。

▼2018サミットトリオの絆よ永遠に
 
 2020年以降、紗矢香のスフィーダでの地位は不動のものとなった気がします。サミット様作の横断幕とパパさん作のゲーフラにある通り「神出鬼没の蒼きダイナモ」まさにそんな選手です。
(※ダイナモ(dynamo):「発電機」の意味から常に電気を発しているかのように運動量が豊富な選手、その運動量で攻守にわたりチームに貢献する選手)
 
 ものすごく私事なのですが、この2020年2021年は紗矢香は、私の推し選手かっしー(柏原美羽キャプテン)とポジションが被り大体どっちかしか出れないことが多かったんですよね。紗矢香がスタメンなら途中交代でかっしーが、かっしーがスタメンの時はその逆――という感じで、実際紗矢香がスタメンの試合のが多かったので、かっしーにとって冬の時代だったこの二年、私も結構複雑な想いで試合を観ていることが多かったです、ごめんね紗矢香。
 
 私のサッカーを見る目なんてたかが知れてるので、こんなこと言うのも烏滸がましいんですが、入団当時からインターセプトやパスは抜群に上手かった印象があった紗矢香ですが2021年頃から体力もUPし運動量が増え、ドリブル突破もシュートのクオリティも凄く上がった気がします。以前はよく絶好のチャンスでふかしてしまうことが多かった紗矢香が決定率を上げ、2022年のあの伝説のセレッソ戦――1部優勝に向けての快進撃の一つでもあったJグリーン堺での紗矢香の先制弾はその象徴でもあったんじゃないでしょうか。あの試合のゴールシーン、今ちょっと動画漁って観返してるんですけど……こんな時間なのにこのゴールだけでご飯三杯食べれそうですよ、本当にこれ現地で観られたの幸せ過ぎました。完璧すぎた、神ってた、紗矢香、マジで……因縁のセレッソに勝たせてくれて本当にありがとう(深夜に涙ぐむオタク)
 
 在籍期間のわりに紗矢香のイラストが少ないのはですね……パパさんがイラストレーターさんだと知って、恐れ多くて、私なんかが描くの申し訳ないって思ったからなんですよね 笑
 
▼こちらも紗矢香パパによるゲーフラです。今年背番号が変わったのもあり作り直して下さったんですね。
 
 
 ▼こちらも紗矢香パパさんによるボード。去年の皇后杯二回戦宮崎でお会いした時撮らせて頂きました。この二回戦の前日に引退発表がリリースされた熊谷汐華、堀江美月、安田祐美乃の三名分のボード。急遽作って宮崎まで持って来て下さったみたいで、チーム愛が深くて本当に泣けちゃいます。
 
 
 
 こう振り返っても、紗矢香が引退してしまうなんて信じられないです。でも年齢とか怪我とか、そういうのじゃなくて、本人が「やりたいことみんなやり切った!」って「悔いは無い」ってそう思ってるんなら、それがその時期なのかもしれないですね。さつきもそうだけど、紗矢香もサミット様には残らないのかな。スフィーダバナナ販売会等で、定期的に推し活が可能な選手だったから紗矢香ロスはあまりにも大きいような気がします。
 
 さつきの時に2019年入団組の今――とまとめてみたので、せっかくなので2018年入団組も!
 
 ▼2018年加入組(リリース順/漏れは無いと思うんですがあったら教えてください)
 犛山 菜々恵(2018年引退)
 梅津 美絵(2020静岡SSUに移籍→2021大和シルフィ―ド→2021年引退)
 根本 彩夏
 三本 紗矢香(2023年引退)
 山崎 萌子(2020アンジュビオレに移籍→2021ディアヴォロッソ→2023ゼルビアレディース)
 大久保 萌(2021ハリマに移籍→2021年引退)
 松永 早姫(2020愛媛に移籍→2023年愛媛退団)
 田中 江梨奈(2019年引退)
 
 この年の選手たちは移籍(というか契約満了だったのか)が多いですね。ずっと一緒にスフィーダを支えてきたりょうくん(根本)たった一人になってしまいました。
 紗矢香、今までお疲れ様! スフィーダに来てくれてありがとう! あのJグリーンでのゴールはずっとずっと忘れません!