2017年7月~9月に放送され、第34回 ATP賞テレビグランプリを獲得した東海テレビとWOWOW共同制作連続ドラマの映画版。原作は「半沢直樹シリーズ」「下町ロケット」の池井戸潤さん。1970年代前半から2000年代前半の約30年間が舞台。
ドラマは加算器、車やファッションがその時代を意識して作られているのですが、映画は現代風になっていて人物に焦点を当てています。
父親の経営する零細工場が倒産し、貧しく、過酷な環境で育った山崎瑛(竹内涼真)と大企業の御曹司として育った階堂彬(横浜流星)が入社したメガバンク、産業中央銀行で様々な試練に立ち向かい、運命に翻弄されていく。人を救うバンカーとの出会いから自分も同じようなバンカーになりたいと真っ直ぐな信念を持つ山崎瑛(竹内涼真)と情に流されずに冷静沈着な階堂彬(横浜流星)との展開が面白い。冒頭、融資戦略新人研修で勝ち残った二組のグループの対決から一気に盛り上がりました。ライバルとして戦ってきた二人の行く末は・・・
主人公の二人、 山崎瑛役 竹内涼真さん、階堂彬役 横浜流星さんがとても良い演技でした。「六本木クラス」に出演中の竹内涼真さんの何事にも真摯に向き合う姿が本当にはまり役。信念を曲げす、真っ直ぐな姿勢がぶれずに伝わってきます。内に秘めた情熱を持ち、クールでカッコイイ横浜流星さんも本当に良い味を出しています。二人共モデル出身の長身、竹内涼真さんは仮面ライダー、サッカーで活躍していたが、怪我がきっかけで芸能の世界へ転機し、横浜流星さんは「烈車戦隊トッキュウジャー」極真空手(初段)で中学3年の時に世界大会で優勝した経験を持つ頑張り屋。
階堂彬の弟役に「King & Prince」の高橋海人君、同僚役に上白石萌歌さん若手人気タレントを起用し、ユースケ・サンタマリアさん、江口洋介さん、戸田菜穂さん等ベテラン俳優の安定した演技も楽しめました。
人生の出会いは必然、運命の糸は二人を出会うべくして出会ったという綺麗な纏まり方でした。




