以前も書きましたが、母は洋裁や編み物が好きでした。
私のスカートを縫ってみたり、自分のセーターを編んでみたり。
私の友達にベビー服を縫ったこともありました。


それが老眼でだんだんと針を持つのがいやになり、編み針や編み機を使うと肩が凝るといってやらなくなり。

もう今となっては、段取りさえも分からなくなり、なにもできません。


でも、縫い物がしたい。
編み物がしたい。

その気持ちは消えていなくて、ベッドに横になっているとき、自分の掛け布団の端をつまんで、運針しているしぐさをします。

ベッドの脇にあるカーテンも、つまんで運針しているしぐさをします。



    私:何してるん?


    母:早く仕上げな。返さなあかんから。




誰かから借りて、傷めてしまったので、早く直さないと間に合わないと言います。



私が母のために買ったものだから。
直さなくていいし、誰かに返さなくてもいい。


そういうと、その場は 「あぁそう。よかったぁ。直すのしんどかったわぁ。」 と嬉しそうに言いますが、また少し時間がたつと運針が始まります。
何かをとても心配しています。




この土日、日がな一日、母は自室のベッドで横になったり、ご飯を食べたり。

月~金のデイ通いで疲れているかと思い、ゆっくりさせていました。


ご飯も終わり、いつものようにお昼寝タイム。



すると、また例の運針が始まりました。



    私:新しいものを買ってるから、何もしなくていいよ。


    母:でも、返さなあかんもん。やってしまうわ。



また、説明 → そして、納得 → また、運針。


この繰り返しで、土日が終わりました。






月曜日、私がいつものように5時半に起きると、母も目覚めていました。

そして、お腹すいたし食べようかと言います。



オムツを交換し、ご飯の用意をして部屋に持っていくと、また母は眠ってしまっていました。


    私:ご飯もって来たよ。

 
    母:・・・。



なんとか起こして、朝食を食べさせましたが、もう眠くて眠くて、目を閉じたまま口を開け、私が食べさせる状態。

夜中にまた運針でもしていたのでしょうか。



デイのお迎えが来ても、車椅子で眠ったまま。

職員さんが 「おはようございます!」 と元気に笑顔で言われて、ハッとして目を開ける。
でも、すぐにまた目を閉じてしまう。。。



もしかして、昼夜逆転になってきたのかも。


デイの責任者の方と相談して、今日はできるだけ起こしておくようにしてもらいました。


食べることもそうですが、水分不足も心配です。
今日はしっかり目を開けて、晩ご飯を食べてくれるかなぁ。





どうやったら、母の心配が消えるのか。
運針が始まったら、いいのができたわ!と褒めてみようかなぁ。