(十五夜の光)
まんまるのお月さま
明るすぎて
星の光が少ない
十五夜が夜空を占領して
闇に光を灯している
「中秋の名月か…」
しみじみ呟いた貴方
「今夜は特に大きく見えるね」
そんな言葉が聞こえたようだけど
ふんわり気分の中ではぼやけていて
私が見上げると貴方が見えて
首から顎のラインに
大きな瞳の睫毛に
穏やかな口元
鼻筋も綺麗だし
「月見てないのかよ」
ちょっと不満げな貴方
「見てるわよ、素敵だなぁってね」
「だよな」 「うん」
私が見てるのは貴方なんだけどって
言ったら
どんな反応するかしら
「あのね」 「なに?」
「ホントは月じゃなくて…貴方を見てるの」
「え?」
「素敵だなぁって…うっとりしてた」
言ったとたんに鼓動が加速
心臓が破裂しそうです
こんなに大胆にさせたのは
まあるいお月さまのせい
薄明かりも背中を押したから
でも
反応がない
黙っちゃうし
今度は恥ずかしさが込み上げて
下を向いてしまった私
見えるのは貴方の足元
「ホラ 見上げろよ」
頬に貴方の手を感じた瞬間
貴方の温もりが身体中を駆け巡り
それから…
今私は
貴方の鼓動を聞きながら
そっと目を閉じています
心で貴方の顔を見ながら
うっとりしています
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