3e5349f2.jpg今日は、神奈川某所にあるL氏邸へといってまいりました。L氏はオーディオマニア界の若きプリンス!?若いながらにして重い電線病に病んでいるかわいそうなお人です(嘘。学生時代にアバロンを買ったT氏の伝説の継承者。アバロンは現在修理中ですが、アバロンが届いたらまた聞きにいってみたいですね。

↑L氏システム全景

システム構成は
プリ Ayre K-1x
パワー Classe CAM-200
トラポ Wadia Digital Wadia7
DAC CHORD DAC64 MK I
スピーカー Technics SB-M1000

という豪華ハイエンドラインナップ
とても学生のシステムとは思えません(違

俺学生の頃なんて・・・(一応国産単品でしたが

さっそく試聴を開始しましたが、
う・う・う
やばい
この音はあとで日記にどう書こうと苦悩すること数十分(苦笑
こんなはずはないと、持ってきたCDを入れ替え入れ替え試聴を繰り返していくが
一向に良さが見えてこない(大汗

音のクオリティは高いのですが
バランスがばらばら
しかも音があばれまくっている
解像度は高いのですが、ボーカルが潤いがなく乾いて死んでしまっいる・・・

これは正直きいていてコメントに困りました。

しかしこれはキンバーセレクトのスピーカーケーブルKS-3033が悪いことがすぐに判明。

SPケーブルをトランスペアレントのMLSXLに交換したら、さっきまでの音はなんだったんだろうというほどの音の激変(笑

音が出た瞬間、うしろにたってたL氏をみてニヤついた顔で「全然違うじゃん!」「さっきのはなんだったの?」と言ってしまった(笑

これについてはL氏も認識してたようで、キンバーよりトラペのほうがいいですよと最初から話してはいました。しかしL氏邸の全体の音が分かってなかったのでキンバーのまま慎重に最初探りつつ音を聞いていたのですが無意味な時間だったみたいに思えてしまった。

L氏!
最初に音だしして聞かせるときは
ベストな組み合わせにしてください!(苦笑


全く意地悪なんだから、人をびびらせやがってぇ(笑
L氏の音がこんなはずがないと思って慎重に確認しながら試聴してた最初の時間はなんだったんだ(笑

しかしキンバーセレクトのKS-3033は微妙でしたね。全くいいところが見えなかった。多分DACとプリ間にもキンバセレクトのKS-1130を使っていたので、相乗効果でキンバーのマイナス面が濃くなってしまったみたいだ。キンバーは空間がふわっと広がるところが良さだとは思うのですが多用すると取り返しつかない音になることがあるので使いこなしの難しいケーブルですね。入れるポイントを間違えるとキンバーの悪いところばかり目に付いてしまいダメダメになってしまいます。

トラペにSPケーブルを変えたことで、音の帯域のあばれがなくなり、なめらかに音が出て、ボーカルもからからに乾いていたのが少し湿り気を帯びてきました。

うちのシステムと比べると全く異なる種類の傾向の音なんだけれども、L氏のシステムのよさが見えてきてよかったです(笑

ちなみにうちの音は、L氏の音よりもだいぶ柔らかく、音色が艶やかで滑らかかな? うちの音は柔らかすぎるとは自分では思わないのですが、柔らかい音が好きな人は硬いと多分言うはず。L氏の音はエッジがわかる感じの硬い音です。うちとくらべるとかなりしっかりはっきりしてます。それとスピーカーのSB-M1000は、低域がかなり豊かに出るSPで、まるでサブウーハーでも入ってるかのような鳴りっぷりのよさ。欠点をあえていうと狭い部屋なのでユニットが多いのが悪さをして、定位をそろえるのが難しいということかな。うちはタンノイのスターリングやボストンのリンフィールド300Lや今はCUBですが、これも仮想同軸タイプ。定位の良さが自分の選ぶポイントになってるので、SB-M1000はその点微妙でしたが、うちでは絶対でない低域は魅力でした。今度アバロンのSPがきたらアバロンは定位がいいので、聴きにいくのが楽しみではあります(笑

その後、黒モグラを接続して試しました。
黒モグラは、駆動力は十分に見せ付けてくれましたが、音色が平凡で聞いていてつまらない。それとやはり5万円で買えてしまうアンプなので絶対的な音質のクオリティが低いのは否めません。これだけのハイエンドシステムで、しかも解像度の高いシステムに組み込むと黒モグラのあらが良く見えてしまいます(笑。5万円のアンプでこの駆動力は賞賛に値しますけれどもね。なりにくいSB-M1000がしっかり低域もでていましたから。モグラの真価が発揮されるのは、現在使ってるシステムがパワーの駆動力がイマイチでスピーカーが鳴りにくいシステム。スピーカーがしっかり鳴りきっていないようなシステムにモグラを持っていって音だしを試すと、鳴ってなかったスピーカーが元気に鳴り出すのでこれはすごい!みたいに思われるのでしょうね。元々しっかりスピーカーをドライブしてるアンプを使っている人がモグラを試しても駆動力自体のアドバンテージがないので、モグラ自体のクオリティは元々そんなたいしたものではないので、あっけなくモグラは敗北してしまうのでしょう(笑。
モグラはシアターシステムに5台使って5ch組み込むとかがいいかもしれない。映画を見るには十分な音と迫力は出ています。音楽を聴くには少し味気ないです。ただ音の信号を出力するだけでいいのなら悪くはないです。電源ケーブルやプリで味付けするとだいぶ改善するとは思いますが元のクオリティは元のクオリティなのでどうなんでしょうねぇ。

長くなったので、続きは第二部へ