先日の夕食。 カレーを温めている間、

娘にはゆでた栗をだしてみた。

 

2歳の娘が食べられるもの、ネットスーパーで注文できる食材、私の調理の負担がかからなすぎるもの、

と色々と考えるとつい、使う食材は限られてしまうのだが、

それでも季節感は大事にしたいと思っている。

 

栗は昨年の秋に食べさせた時は食いつくがよかったので、

今年もいけるかと思って出してみた。

 

今年は自分でスプーンですくえるかしら?

 

そんなことを考えながら出してみると、

最初はビジュアルが魅力的なのか食いついてきたが

ひと口食べさせてもあまり反応がよくなかった。

 

まあ仕方ないか、と温めたカレーを出すと

カレーの具のなかに、皮ごと栗を落としてしまった。

 

むすめが騒ぎ出したがしばらく様子を見ていると

 

「おじいちゃん、おばあちゃんなら(栗をカレーのなかから)取れるかなあ」

と言ってきたので、

 

「おじいちゃん、おばあちゃん、今自分たちのお家にいるし、難しいんじゃない?」

と私が言うと

 

「じゃあおとうさんは?お父さんならできるんじゃない?」

 

と言ってきた。

ここでお父さんが出てくるとは。

 

「おとうさんならできるかなあ」

 

と言いつつも、

このあとどう話を展開しようか迷ううちに、娘はすでに別の話題に入っていった。

 

娘と夕食を続けながら

 

娘が言ったおとうさん、

自分の父親をさすおとうさんだったか、

それとも保育園や道中でみかける男性一般をさしたのか。

 

と思ったり

 

またこのカレーに沈んだ栗の様子を写真に撮って元夫に

LINEすればよかったなあ。元夫は、娘には会いには来ないのだけれど、

娘がおとうさんと言って話題に出したと知れば喜びそうだなあとか

 

と考えたりした。

 

 

 

昨日は、

保育園の帰り道、

娘はアパレルショップの店頭の2体のマネキンに惹かれたようで、

近寄っていき、メンズの装いの方を触りながら

 

「おとうさん!」と言った。

 

気のせいかと思ったが、

女性の店員さんが、出てきて「おとうさんって言っていますねー」とほほえましそうにいうので聞き違いではなかった。

 

マネキンの姿からするに娘はだいぶ若くておしゃれなお父さん像を持っているのか。

確かに元夫は、スレンダーな体型と顔立ちから実年齢より若く見えるとは思うけれど。。。

 

先日、LINEで声をかけてみた娘の運動会。元夫が見に来る可能性は低そうだなと思いつつ、いずれにせよ、父親について、もう少し娘に説明していかねばならない日も近づきつつあるなあと感じた。

 

 

そして今日は

保育園に送って行った際に、同じクラスのお友達と玄関で会った。

娘もお友達も顔を合わせたのがうれしそうにいつもよりてきぱきと受け入れの部屋に向かう。

このお友達の送り担当は父親。

 

娘もお友達もお部屋に入る前にトイレにいくことにした。

そのトイレは、上のクラスとも共有のトイレなのだが、

娘より2歳上のクラスの女の子が二人来て、何やら、娘のお友達の父親に

ついて話している。

 

聞いていると

 

「お父さんなの?ヘン!」と、

子供とは言え、なんとも、なかなか容赦ない発言。

 

ご本人もお友達もそれを相手にはしていないし、

女の子たちも同級生ときゃあきゃあ言っている女の子ノリではあるので

悪気はないのだろうが、

どうやら、いわゆるスーツを着ているようなタイプではなく、

明るく染めた髪、色鮮やかなカジュアルな服装について言っているようだ。

 

でもこのパパがとりわけ奇抜にも思えない。

 

娘の通う保育園で送迎をしているパパたちはスーツ派はまれ、

あとはオフィスカジュアルか、

建築事務所やクリエイター系と思われるような

髪の色や髪型も服装も自由であろう職場で働いていると思われる方が

むしろ多い気がする。

 

 

とすると保育園児たちにとって、

「おとうさん」のアイコンはどんな姿なんだろう。