元夫を娘の運動会と七五三に参加できないかとLINEすると、

娘には会いたいが、私の両親やこちら側の親戚と顔を合わせるのが気まずいと言う。

そこで、まずは運動会だけでもと誘ってみた。

運動会はコロナ対策として、見学者の人数が限られているため元夫が出席してくれるのならば両親は呼ばないつもりだ。

 

その旨を伝えるLINEをするも既読にならない。

またこのパターンだ。

会いにくる気などないのかもしれない。

離婚前の別居中は、娘のイベントに声をかけると行くと言いつつ直前のドタキャンだった。

しまいにはドタキャンされてもいいように私の両親が念のため待機する、と言うのがデフォルトになってしまっていた。

 

元夫は、最初の結婚の時にもうけた4人のお子さんがいる。4人の子育てを経験しながら5番目の子供の可愛い盛りに姿をみたいとも思わないのだろうか。

元夫の心の内はわからないのだし、と思いながらも悲しくなる。

 

保育園へ娘を迎えに行った帰り道、ご両親揃ってお迎えにきていたクラスのお友達と同じタイミングになる。

途中まで帰るも分かれ道でバイバイすると泣き出した。

 

このお友達に限らず、帰りが途中まで一緒で別れ際に泣くパターンはよくあるのだが、今日は尋常でない泣き方でとうとう道に仰向けになって大泣きした。

イヤイヤ期と言われる時期の娘ではあるが、それなりの語彙で言葉を話せるようになってからは、道で仰向けになって泣くようなことはなくなっていた。

抱っこして歩き出すと、

「お父さんがよかった」と繰り返し言う。

 

娘が通う保育園は、母親だけでなく父親の送り迎えも多く見かける。父親が送迎のメインのご家庭もありそうだし、半々くらいで分担しているご家庭もありそうだ。

娘は今年の夏前になって、父親というものを意識し出した。送迎にきているパパたちが気になるようなのだ。

 

娘にも父親がいて別の場所に住んでいることを説明し、同居していた頃の写真は時々見せている。

娘が1歳2ヶ月頃に父親と別居となってからは半年後に一度会いにきただけであるが、

おぼろげな記憶はありそうだ。

 

とはいえ、まだ2歳5ヶ月。本人も理解を進めているところなのだろう。

道端で落とした物を拾ってくれるのが男性だった場合は必ず「お父さん?」と

聞いてくる。

自分に優しくしてくれる男性がお父さんと捉えているのであればひとまずはよかった気もするが、

 

今後、父親とは面会はすることになるのか、それともほぼ会うことなく生きてゆくことになるのか気がかりだ。いまの状態からすると会わない、ということになりそうではあるものの。

 

父親との面会が叶っても叶わなくとも、娘が幸せを感じられるような環境作りに努めてゆくつもりではあるし、少なくとも自分で幸せを見出せるような精神を持てるように感情面や生活面、教育に気を配るつもりでいる。

 

そう思いながらも自分が育ってきた環境には私自身も影響される。

両親は、少々の言い合いをしながらも、全体的には家族愛で関係を築いてきた二人だと思う。私は、その過去に恋愛感情を持った形跡が見えないところに少し寂しさを感じていたが、少なくとも両親が同居して子育てに参加している家庭で育ってきたのだ。

 

母子家庭で育つ娘がどんな感情を持っていくのか想像しながら育てていけるだろうかと少し不安になっている。