日テレの朝の情報番組「ZIP!」内で始まったドラマ「生田家の朝」。

私には結構ツボである。

 

先日は、

毎朝納豆を食べる生田家。

子供たち2人はカラシはつけない。ゆえに毎日カラシが2ケ余る。

それをせっせと取っておいて保管する妻とこれを貯め続けると年間何個になるのだろうとその量に怯え、捨てるよう諭す夫。

押し問答が続くが、息子が大量にセミの抜け殻を収集していることが判明し、それを

捨てさせたい一心で、納豆のカラシも処分することになる、というストーリーだった。

 

翌日は、

夫が浮気するリアルな夢を見た妻が、夢とわかっていても朝から不機嫌。

対して夫は妙に優しく、今までやったこともないような家事の手伝いをする。

やましいことでもあるのかと妻が問い詰めると、夫は、妻が日頃の家事のストレスをため、夫を殺そうとする夢を見た、目が覚めると妻が朝から不機嫌で、これはストレス溜まってるかもと感じ手伝いをした、という。

そんなストーリーだった。

 

 

さて、自分の日常に話を戻すと、ある日の夜、

仕事を終えて、娘を保育園にお迎えに行き帰宅すると、夫は先に帰っていて、冷凍食品のグラタンを食べていた。このグラタンは以前に夫が自分で買ってきておいたものだ。

そうなのだ、同居し始めた頃は帰宅前にLINEでお知らせがあり、買っていくものがあるかどうかの確認があった。買い物をお願いしたことは滅多になかったけれど、聞いてくれるのは嬉しかった。

だが、数ヶ月もしないうちに、帰宅前にLINEしてくることはなくなった。いつもより早く帰る日も連絡はない。私と娘が帰宅してみるとすでに晩酌を始めている、といった具合である。 私と娘が帰宅するまで、気ままに過ごしたいようだ。

 

先に晩酌していると知っていれば、その日の夕食のための買い物に、慌ててスーパーによらなくて済んだのに、と心の中で思うこともあるが、それを言ってしまうと夕食の準備はいらない、と夫は言うと思う。食事の準備をするのは、夫と共有する時間が欲しい私の勝手な行動にしかすぎないのだから夫を責めてはならぬ、と言い聞かせている。

 

さて、

夫がすでにグラタンを食べてしまった今、この後の夕食の展開はどうしよう。

かなり少食な夫に、お腹の具合は?と聞くともういっぱいだと言う。

私だけ作り置きの惣菜を食べるのも何だか気が進まず、ビザをデリバリーすることを思いつく。何日か前のテレ朝の番組、帰りま10を夫と一緒に見ていて、ピザーラが取り上げられていたことを思い出したのだ。

オーダーすることを夫に伝えると、もうお腹いっぱいのようなことを言うが、

私が自分が食べるため、とごり押しし、何がいいか聞くと、

帰りま10を見ていた時に食べたいと言っていた照り焼きチキンが入っている、

よくばりクォーターで生地はクリスピーが良いと言うのでそれとオーダーし、

フレンチフライもつけた。

デリバリーが届く間、私は娘に授乳ができるのでそれも助かる。

 

いざ届くと意外と夫の食が進む。照り焼きチキン以外も食べている。やっぱり少食派の「お腹いっぱい」発言は信じちゃいけないと思った。気が向かなければお腹いっぱいと言うし、気が向けば食べるのだ。

 

ピザには、トッピングのオイルが何種類かついていたが、夫は使う気配がない。

私もこれだけしっかり味がついたものに、あえてつけなくてもいいか、と開けずじまい。試しに「とっておく?」と聞くと「そういうものは使わないよ、捨てよ」と即座に言う夫。 やはり「生田家の朝」は描写がリアルだと妙に感動する。

 

食べ終えると、

夫はいつもより早く眠りたいらしく、お風呂にお湯を入れ始めた。

私にいつもより早く娘をお風呂に入れろ、という催促でもある。

一応0歳児を一番風呂に入れさせようとする気遣いはある。

お風呂にお湯を張るために浴室に干しておいた洗濯物は出される。

洗濯物を朝、外に干して乾ききらなかった分は、私が帰宅後、浴室に移し、乾燥機能を使って仕上げているのだが、こんなに早く浴室から出してしまっては乾ききっていない。 ひとまずリビングへ持ってきたものの、今は娘のためにリビングにベビーゲートを設置していて、それが部屋の中心を占めており、娘の手の届かないところとなると正直干し場に困る。

娘が眠りについた後に、ゲートを物干し代わりにし、翌朝たたむしかない。

私は今、就寝前も寝落ち寸前、寝起きも携帯のアラームを何度もスヌーズしてやっと起きる、と言うくらい、ギリギリの体力で生活をしているので、家事の手間が増えることはきつい。

 

本当に勝手な人だなあ、と思う。

早く眠りたい日もあるだろうが、早くお風呂にしたければ、先に洗濯物を浴室に移動し乾燥させておき、お風呂にお湯を張っている間、乾いた洗濯物を畳み、支度をして、娘と一緒に入れば良いではないか。

 

そもそも娘をお風呂に入れてくれることもなくなった。

何でもやると言った家事&育児が実は嫌で辛かったと言うから私のワンオペ状態だ。

ま、同居当初から分担ではなく99%は私、夫は手伝うとスタンスで、娘の入浴はベビーバスでの入浴時期を終え、大人と同じお風呂になった段階で、夫が自分で入れると申し出たからお願いいしたのであって、強要したわけではない。

 

お風呂だって、酔っ払って眠ければ入らず、おっさん臭を撒き散らしながら眠ってしまう。そのくせ、前日に入る入らないに関わらず、翌朝は必ず朝風呂に入りたいから

お湯は抜くなと言う。一晩中お湯を張っていると浴室がカビっぽくなるし、それを掃除するのは私なのに。 お湯を抜くことができればまた夜中に洗濯物の乾燥をすることもできるだろうがそれも叶わない。

 

自分の好きで夫の意向に従ってはいるが、家事をしない人には、この家の進行スケジュール&運営に発言権などないのでは?と心の中で思う。

 

夫がごちそうさまを言うこともなく席を立ち、置きっ放しにした空いたビールの500ml缶3本と使ったグラス、食べかすが残ったテーブルをみて、いっそ夫の分の家事をやらずに置いたらどうなるだろうと考えてみる。

 

朝になっても、ビール缶もグラスも食べかすもそのまま。

もしも先に起きた夫が、シンクに移動させても、私はそれを捨てたり洗うことなくシンクにおいたまま。

朝風呂後の、びしょびしょにして洗面台に置いておくタオルもそのまま。

勝手に洗濯物カゴに投げ入れられる下着や靴下。埃まみれの作業着もそのまま。

 

そんな風にして夫がもし、なぜやらないのか質問してきたら

「気が進まないのぉ」と返そう。

「家事育児をしなかったら俺がいる意味ないんじゃないかと言った時に、俺の存在価値をとったって言ったよね?」と言ってきたら

「いるだけで、十分に価値があるよぉ。でも、あなたの分の洗濯も、食器の片付けもしたくないの。」

と返事をしてみよう。

 

ここまでシミュレーションするともう爆発しそうだ。

 

例によってコーヒーを飲み、心を落ち着かせる。

結局ビールの空き缶もグラスも食べかすも片付け、翌朝はびしょ濡れのタオルも

下着も作業着も洗濯した。

 

具体的な映像を思い描いてしまうと夢だろうが妄想だろうが腹が立ってしまうものらしい。