放置されてゴミのように扱われたプレゼントは、

まるで私だった。


必要ないもの。

邪魔なもの。

消えてもいいもの。


消えて欲しいもの。


夫の中で、私はゴミだったんだ。と思った。


悔しかった。

娘の思いまで踏みにじられた気がして、

悲しくてたまらず、涙がぼろぼろ溢れた。


ふと、新婚旅行の写真を引っ張り出す。


ヨーロッパの観光地で、笑顔の夫と私。


笑い合っていたのに。

ずっと一緒だと思っていたのに。

娘が大きくなったら、

次は3人で行きたかったのに。


一方的に、私はゴミにされた。


楽しかった思い出が、

今は私を死にたいくらい苦しくさせる。


黒いマジックで、

夫の顔をめちゃくちゃに塗り潰した。


「消えてしまえ、消えてしまえ!」と泣きながら、

写真を乱暴に引き裂いて、ゴミ箱に捨てた。


こんな思い出、もういらない。


幸せだった思い出を、

自分の手でひとつ、手放した。