新しい学校にも友達にも馴染み、三年生になった
三年生……修学旅行
ウチに居たら絶対行かなかったであろうこの一大イベント

次女は楽しんで行ってくれた

たくさんお土産を買ってきた
たくさん友達と過ごした時間の話をしてくれた
たくさん楽しかった話をしてくれた
修学旅行もう1回行きたい!と言った

涙が止まらなかった
本当に嬉しかった
楽しい中学校生活を送ってくれたらいいな、そう思って葛藤する気持ちを押さえ、泣く泣く出したことが本当によかったと思えた

ある日次女が夕飯時に呟いた
ママのご飯って美味しいんだね
パパの奥さん、あんまり料理上手じゃないんだよねぇ……

それは上手下手じゃなくて、小さい頃から食べ慣れてる味なだけだよ

そう答えたけど、嬉しかった
元旦那のところに行かせてよかったと思った

夏休み
塾の夏期講習がある
学校にまともに行けてなかった間を取り返すため、夏期講習代はかなりの金額だった
元旦那と、次女を預かるときに話し合った金銭的なことの取り決めは
長女の分の養育費もいらない、その分を次女が不自由ないように使って欲しい
だった。もちろん元旦那はそれに同意した

ところが、夏期講習のお金は、
そんなに出せない
と言われたと言う

私、普通に高校行きたい
夏期講習受けて頑張りたい

と言う次女に、私が出すからいいよ、頑張ってね
と言った
次女は
ママありがとぉ〜
と涙を流しながら抱きついてきた

元旦那のとこなんか行かせるんじゃなかった
そう思っていた数ヶ月が、楽しんで修学旅行に行ってくれた以降、行かせてよかったと心底思えるようになった
次女も楽しく過ごしてくれている
受け入れてくれた元旦那に感謝の気持ちしかなかった