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三成、きみが、これを読んでいる、ということは……
私は、死に場所を得たのだろう。
わかっているとは思うが、
哀しむのはやめてくれ。
病にあらがえずに、
朽ちていくばかりの命を……
信念の限り
尽くす機会をくれたのは、
他ならぬ三成……
きみなのだから
前置きは、ここまでにしよう。
これから最後の助言を記す。
あてが外れていたら、
笑ってくれてかまわない。
私がいなくなる、ということは……
小早川秀秋の裏切りが行われ、
私が、それを支えきれなくなった、ということだろう。
想定しうる、最悪の事態、というところだろうか。
恐らくは、兵力も、勢いも、敵の方がはるかに勝っている……
違うだろうか?
そうなっては、もはや、とるべき方法は一つ。
直接、徳川家康を叩くのだ。
だが、それは、容易なことではあるまい。
恐らくは、何重にも、厚い守りが敷かれているだろう。
いいか、三成。
討つべき相手は、家康だが、きみ自身は、視野を広く持て。
一つの戦局のみならず、さまざまな戦場に目を配るのだ。
それから……
現在のことのみならず、これまで経験したことにも意識を向けろ。
困難にぶつかったとしても、それが解決のカギとなるはずだ。
……三成……
我らの正義を明日に輝かせるため……頼んだぞ。
きみの采配が鮮やかなることを願っている。
