2022年4月30日(土)
朝からいい天気になりました。
昨日までの雨のせいもあり、肌寒さはありますが洗濯日和です。
時間は11時過ぎです。
新宿西口に来ましたが、歩く人もまばらな感じがします。
大型連休の始まりということもあるのでしょうね。
目指す場所は第四級アマチュア無線技士の試験会場です。
あるビルの8階フロアが試験会場になっていました。
イメージ的に試験というと、どこかの大きな会場でたくさんの方たちが
決められた時間に、一斉に始めるという感じでしたが、今回はまるっきり違います。
自分の都合の良い場所と日にちと時間を事前に予約を入れて、それに合わせて
受験者がその場所へ行き、パソコンに向かい受験を済ませるというシステムです。
CBT(Computer Based Testing)方式による受験システムが導入されて試験の
形態も大きく変わってきています。
郵送されてくる受験票に自分の写真を貼って試験会場に持参するという
ことも必要ありません。
ぷらーっと行って、身分証明をして、荷物・スマホ・時計・ポッケの中にあるもの
すべてをロッカーに入れて、パソコンが何台か並んでいるブースに入り
目の前のパソコン画面で試験の流れを確認してから、自分で勝手に試験を始めます。
筆記用具はA4サイズの白紙1枚とボールペンが使えます。(試験後すべて返却)
制限時間は試験で決められた時間がありますが、試験をスタートした瞬間から
タイマーがカウントダウンを始めます。
確かにこれなら、一斉に同じ時間で始めなくてもよくなります。
技能試験や口述試験は難しいかもしれませんが、回答を選択するもので
あれば、このシステムで十分事足ります。
試験を主催する側にしてみれば、受験票や合否通知の発送、問題用紙の準備・
印刷、広い試験会場の確保もなくなり、相当楽になるはずです。
この日、第四級アマチュア無線技士の試験の他に、英語検定三級の試験も
同じ場所で行われていました。
第四級アマチュア無線技士の資格取得の方法は2つあります。
国家試験を受験して合格するか、養成課程講習を受講して修了試験に
合格するかです。
今年の2月に、第二級陸上特殊無線技士の資格を養成課程講習を受講して
取得しました。
この資格でドローンを業務として飛行させる事ができます。
遊びで飛行させるのであれば第四級アマチュア無線技士の資格が必要です。
(資格なしで飛行可能なドローンもあります)
今、ドローンを飛ばしたいという気持ちはありませんが、せっかくなので
この資格を取得しておきたいと思いました。
養成課程講習 を受講した場合 21500円 (2日間実施、免許申請代込み)
国家試験 5397円 (受験料のみ)
料金の大きな差を感じますが、養成課程講習を受講したほうが、
確実に資格を取得できるはずです。
ですが、今回の資格取得は国家試験を受けることにしました。
いろいろと考えているうちに、無線の通信に興味が湧いてきました。
資格を取得出来たら無線局を開局して、実際に運用もしてみたい
と思えてきました。
そのためには無線設備を揃えないといけないわけで、資金も必要です。
なるべく抑えられるところは抑えて、無線機や周辺機器、必要なもの
の購入に充てることにしました。
3月末に第四級アマチュア無線技士のテキストを購入しました。
試験項目は 無線工学 12問出題 (8問以上の正解で合格)
法規 12問出題 (8問以上の正解で合格)
試験で両方の得点が8問以上正解していないと合格になりません。
(科目個別の合格はありません)
試験の問題は基本的には過去に出題されたものからの選出です。
私が購入したテキストには、無線工学の過去問がおよそ 234問
法規の過去問が およそ 114問
が取り上げられていました。
テキストの1巡目は時間をかけて黙読、2巡目はノートに問題と正解と
解説を書き写しながらの写経作戦、3巡目はノートとテキストを確認。
合間にネットに出ていた試験問題検定練習を続けました。
試験当日は朝の5時半に起床。
家を出る10時半までひたすらノートで要点を確認。
今までになく、真面目に受験勉強をしました。
(すべては必要最低限の支出で抑えるためです)
試験はパソコンやスマホでのアンケート調査に答える時とほぼ一緒です。
問題の下に答えとしての候補が4つ挙げられています。
正解だと思う項目の数字をクリックして回答をします。
実際に始めてみると、意外にあっさりとしたものばかりでした。
振幅変調した場合の変調度とかアンテナの固有波長とか計算するような
問題は出題されませんでした。 たまたまなのでしょうか…。
試験開始から何分間か経たないと退室出来ないという決まりもないようで
すべての問題に答えて、パソコン画面でログアウトしたらその時点で試験は
終了です。
画面にスコア表の印刷というボタンが出てきて、それを押すと試験結果が
出ます。 試験終了から結果発表まで一瞬です。
さすがコンピュータです。
自分の結果が印刷された紙をスタッフから受け取り、試験はすべてが
終了です。
結果として合格することができました!
後日(3週間後くらい)、正式な合否判定の通知のメールが届くことになっています。
合格できてよかったなぁと思ったのですが、あまり実感がわきません。
自分としては、行ったことのない場所で、同じ目標を持った
同士たちの中に身を置いて、共に同じ問題に取り組む というのが好みです。
しかし、このCBT方式は試験を実施する方も、受験する方も楽ですね。
新型コロナの感染対策もあるわけで、今後 この方式は増加すると思います。
12時30分頃、試験を無事に終えたのでお昼ごはんにしました。
良い結果も出ているので、奮発してごちそうを食べに行きました。
「新宿」から都営地下鉄新宿線で「九段下」へ、半蔵門線へ乗り継ぎ、
「水天宮前駅」で下車しました。
3番の地下通路から地上に出ると目の前にあるのは、あの「どんどん」です。
中国地方をメインに展開している、とてもおいしいうどん屋さんです。
どんどんのうどんを食べるのは今回で2度目です。
前回と同じ「肉天うどん」に加え、コロッケとナスのてんぷらを食べました。
お祝いを兼ねた、とても贅沢な昼食になりました。
やはり、おいしいです。
でも、ちょっとエビが小さい感じです。
確かに、味わい深い出汁です。 でも、ちょっと薄味に感じました。
(箸袋がなかったです。 経費削減でしょうか。)
関東エリアに一軒だけしかない貴重な「どんどん」です。
この記念すべき日に、この店で食事をする事が出来て本当によかったです。
せっかくなので、「どんどん」の近くを散策しました。
隅田川大橋を深川方向へ向けて渡ります。
右手に見えるのは永代橋です。
なだらかで均整のとれたアーチが美しいですね。
この先に東京湾が広がります。
隅田川大橋を渡り切り、Uターンして今度は隅田川の上流側を
見ながら歩きます。
ぴょんと立っているのは東京スカイツリーです。
それと形に特徴がある清洲橋が見えます。
隅田川大橋の中央付近まで歩いて来た時に、おもしろい風景に出会いました。
「こ、これはDSB(A3E)の周波数成分を示した図 そのものではないか!」
(分かってくれる人だけ分かってくれたら、それでいいです)
DSB(A3E)電波の周波数成分:搬送波、上側波帯及び下側波帯
「きっと、今日はいい日なんだろうなぁ」と思うのですが
あまり、達成感や実感がないまま、電車に乗り家に戻りました。
今後は正式な第四級アマチュア無線技士合格通知を待って、
無線従事者の免許申請をします。
無線従事者免許証が手元に届いたら、次は開局申請です。
使用する無線機の無線設備に基づいて、申請をして手続きが終了したら
自局の呼出符号(コールサイン)が記載された無線局免許状を手にする
ことが出来て、これで初めて自分で電波を送信出来るようになります。
おそらく3か月近くの時間がかかると思います。
試験はあっという間に終わりましたが、これから先の行程は長そうです。
テキスト代 : 1200円
無線従事者免許証申請 : 1750円
使用する無線機 :(自分の運用スタイルに合わせて) 〇〇〇〇円
開局免許状申請 :4級アマチュア(電子申請) 2900円
電波使用料(年間) ; 300円
(他に)
JARL会員登録 年間会費 : 入会金 1000円 年会費 7200円
QSL (交信記録証)転送費 : 年間 3600円
QSL(交信記録証) カード作成 : (自分の好みに合わせて) 〇〇〇〇円
お金もそれなりにかかります。 その分、楽しまないといけませんね。
電波法施行規則に規定する「アマチュア業務」の定義です。
「金銭上の利益のためではなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって
行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう」
日本無線協会 : https://www.nichimu.or.jp/
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。