( 中国地方にて )
移動の途中で、衝撃的なものと出会いました。
これです。
肉天うどん 570円 です。
テーブル席について、ほどなくすると店の女性店員さんが運んできてくれました。
目の前に置かれたうどんの湯気から、ほんのりと甘い香りがたちこめてきます。
思っていたよりもボリュームがあります。
牛肉が器の半分の面積を占めています。
大きなエビ天がどどーんと のっかっています。
割り箸を袋から取り出して、パチッと割りました。
うどんに七味唐辛子をかけます。
トレーの端に、小さめの器に入れられたネギが見えました。
全部のネギをうどんの上にのせました。
この店は地方都市でよく見かける商業施設の中にあるお店です。
チェーン店のようですが、私は初めて入る店でした。
うどんの「どんどん」 一度聞いたら忘れない店名です。
うどんの麺を2本ほど箸でつまんで、軽くふうふうしてから
口に運びました。
( どんどん HPより )
「おっ、こ、これは…」
口の中に深い味わいが広がります。
麺が滑らかでおいしいです。 とても上品な麺です。
麺は柔らかめに感じましたが、ふんわりとしていながらも
歯ごたえがあります。
外側の柔らかさと麺の中心部の柔らかさが違います。
麺にコシがないように思わせておきながらの隠しコシというのか
まるで多重構造の麺のように思えました。
( どんどん HPより )
つるっとして食べやすいです。
小麦粉がいいのか、水がいいのか、塩がいいのか、作り方なのか
何をどうすれば、こんなにおいしい麺が出来上がるのでしょうか。
( どんどん HPより )
出汁が絡んだ麺が口の中に入ると、舌の上に今まで見えていなかった
世界が広がります。 眼を閉じると大海原で泳ぐカツオの大群が見えます。
鰹節の細かい粒子が舌の上で踊ります。
使われている鰹節の量が多いです。
それと、濃厚なとろりとした感触があります。
いい昆布が使われているのはすぐに感じました。
ぜいたくな出汁です。 栄養満点のスープです。
牛肉と一緒に麺を食べると…。 うんまい!
おいしい、完璧な肉うどんが完成されています。
エビもいましたね、大きいです。
身はプリプリしています。 鮮度が高い証拠です。
エビの衣は麺や出汁と味がぶつかり合わないように控えめです。
かなり細かく、味覚と触感が計算されている「肉天うどん」です。
( どんどん HPより )
この商品が570円で採算が取れるのでしょうか。
チェーン店ならではの工夫があるのでしょうね。
( どんどん HPより )
感想:「働きたくなるほどおいしい 肉天うどん」です。
私のおいしさ表現で、この「働きたくなるほどー」が付く場合は
最上級のランクになります。
私がこの店で働き、「毎日まかないを食べ続けたい」という事です。
(「どんどん」からすればただ、ただ迷惑な奴になると思いますが…)
この店の決まりとして、食べ終えたら食器はトレーのまま自席に置いて
おくようでしたが、あまりのおいしさに感激した私は自分でテーブルを拭き
トレーを持ち、会計のカウンターにいた女性店員さんへ渡しました。
「すんごく、おいしかったです! ごちそうさまでした!」
予期していなかったのか、多少 驚いた様子で笑顔をかえしてくれました。
江戸に戻り、調べてみると関東に一軒だけこの系列のお店がありました。
全国制覇はこれからのようです。
この「どんどん」のうどんのおいしさは全国で受け入れられるはずです。
私が言うのですから間違いありません。
( どんどん HPより )
おいしい食べ物に出会えることは「幸せ」です。
割り箸が入れられてあった袋は日付を書いて、本のしおりとして活躍しています。
(貧乏くさい…)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。