「歩くこと」は楽しいと思います。
車での移動や乗り物を使えば目的地に効率よく短い時間で到着出来るので
それはそれでよいと思うのですが、自分の歩幅でのんびりと移動すると
普段気が付かなかった、街の景色やにおい、音などを感じることが出来ます。
また、自分の力で一歩、一歩 前に進めると達成感もあります。
私にとって、歩くことは自分が「生きている」ということを実感できる時でもあります。
この数年間、「なるべく歩く」ということを心がけてきました。
仕事に入ると、あまり体を動かしません。
一日中パソコンに向かい、動くのは口と眼と指先くらいのものです。
目の前におやつがあれば手が出ます。
間食はしない方がいいのは分かっていますが、世の中にはおいしい
お菓子がふんだんにあります。
その誘惑に負けてしまいます。
そのうえ、ご飯まで食べます。(完全に摂取量オーバーです!)
眠くなるとイスに座ったまま寝ています。 (さっさと帰って寝ろ!)
こういう生活はよくないですね。
なんのメリハリもなく、日々を惰性で過ごしているように思えてきます。
いつ、生活習慣病になったとしても不思議ではありません。
そこで、手軽な運動として「なるべく歩く」なのです。
どしゃ降りの雨だったり、仕事でヘロヘロに疲れてしまったら、素直に電車で帰りますが
多少、元気が残っていて帰れる時間が早めであれば歩きます。
( ↑ 最近のベスト歩数です )
「歩くこと」のきっかけは自転車での長距離サイクリングで自分の足に自信が持てなくなったのが始まりでした。
自転車で走るとき走行距離が40キロを越えると左のひざに痛みが出るようになりました。
その場所は以前スキーで傷めた場所です。
鍛えれば元の状態に戻すことが出来るのではないだろうかと思いました。
足腰のトレーニングとしての運動は何かしら続けた方がいいと思っています。
本当は水泳とかやりたいのですが、最も手軽に出来るのが「歩く」ことでした。
仕事場所は渋谷が多いです。
そこから、家までの距離はおよそ6キロほどです。
普通の速度で歩いて家までにかかる時間は1時間とちょっとくらいです。
早足で汗ばむくらいのスピードで歩けばもっと運動効率は上がるのでしょうが
私は、いい加減なところがあるのでマイペースで歩きます。
BGMはもちろんBoAさんの曲です。
私が作ったベストアルバムです。(個人的にはすばらしい選曲だと自負しています)
途中、100円ショップに寄ったり、床屋に行ったり、時には喜多方ラーメンを
食べたりします。 (電車でまっすぐ帰って寝た方が健康的かも)
元々、歩くことは好きでした。
知らない場所を歩くことって面白いです。
特に、時代を感じさせる路地の商店の店構えとか古い家並みとか
庭木の花とか、メダカやザリガニが生息している水路とか見ていると飽きません。
それほど、急いで家に帰る必要もないので、ぷらぷらしていていいのです。
(なんだ、その投げやりな言い方は!)
基本歩くのは歩道がある大きな道だし、夜でも明るい道を選びます。
安全第一です。
歩いていると体力もつきますが結構、刺激的な出来事に直面したりします。
お金を拾うこともあります。
現金13万円が入った高級財布を拾ったことがあります。
「どうするべきか」じっくりと考えてから交番に届けました。
(考える必要はない!すぐに届けなさい!)
お礼に3万円いただきました。→ 貯金しました!!
意外な方と出会うこともあります。
東京には有名な方が多く暮らしています。
深夜の2時過ぎに代々木上原の近くを歩いて帰る時にプロレスラーの
高山善廣さんと歩道ですれ違いました。
( ↑ 画像はお借りしています )
私はあまりの恐怖感からか気が動転してしまい ?? おもわず声をかけてしまいました。
プロレス界のことは詳しくありませんが当時テレビの番組やコマーシャルに
高山さんが出演されていたということもあり、どんな方かは知っていました。
身長196センチ、体重125キロという立派な体格です。
お顔は正直に言うとちょっと怖いですが、実際にお話をしてみるとものすごく
紳士的な方でした。
毅然としていて、口調は「です、ます調」で丁寧な話し方をする方でした。
深いやさしさと思いやりのある方だと感じました。
ご自身がオーナーを勤める「いぶくろつかみ」という店を経営されていて
その帰りでした。
「是非、いらしてください」と下げる頭がものすごく低くて驚きました。
深夜の薄くらい歩道で、男が2人 深々と頭を下げあいました。
(「いぶくろつかみ」は閉店しています)
事故を目撃することもあります。
深夜、井の頭通り大山の交差点で交通事故が起きました。
私が信号待ちを終え横断をし終えた直後に大きな音がして振り返ると3台の車が
大破していました。
直進する1台の車が高速で交差点に突っ込み右折しようとした対向車と衝突
しました。
私はこの時に初めて、「110番の緊急通報」をしました。
「大山の交差点で事故が起きました」
「事故を起こしたのはあなたですか?」-「私は事故を目撃した通行人です」
「けが人はいますか?」-「どの車からも人は出てきません」
「私が様子を見に行かないとダメなんでしょうか・・」
(衝突した3台の車は大破しましたがドライバーたちは無事でした)
たまに、きれいな女性に声をかけられます。
「下北沢はこの方向でいいんですか?」
あっ、今の人 甘い花の香りがした。
(おっ、やっぱり変態だね!)
そして、歩いている時は思考タイムです。
ぼんやりと様々なことを考えながら歩きます。
家族のこと、友だちのこと、仕事のこと、自分のこと、そしてみなさんのこと。
前を見て、景色を楽しんで歩きます。
一歩、踏み出せばその分前に進みます。
誰でも、どんな人でも自分の力で前に進めます。
ステッキを使ってでも、手すりにつかまりながらでも、松葉杖を使ってでも。
車椅子を使ってでも。
歩くスピードは関係ないと思います。
肉体的に前に進むことだけが、一歩ではありません。
大事なことは精神的に前に進むことだと思います。
それが生きることだと思います。
自分の力で踏み出す一歩は誰にも真似の出来ない、偉大な一歩になるはずです。
(何でこんな事を書いているのだろう・・)
この原稿の下書きを書き始めた時に、とてもよい言葉に出会いました。
2018年5月20日(日)の朝日新聞の社会面にその言葉はありました。
「窓」というコラムがあります。
その記事の結びの言葉にこころを打たれました。
> 一日一日をていねいに「暮らす」
> 一つ一つに心をこめて「暮らす」
> その積み重ねが「生きる」ということ。
あたり前のことかもしれませんが、健全な社会であるために、
私たちが豊かな心で生活していくために、
ひとりひとりが心がけて実践していかなければならないことだと思います。
プロレスラーの高山さんは試合中に大怪我をしてしまい、
現在はその治療に専念されています。
命をかけて毎回の試合に臨んできた方です。
治療とリハビリにがんばっています。
( ↑ 画像はお借りしています )
いつかまた、あの日のように歩道で会えたらいいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。















