9月17日(土)久し振りに釣りに出掛けました。

場所は東京都と埼玉県の境にある葛飾区にある水元公園です。

ここは広々としていて気持ちがいい場所です。

公園の中に水路が作られてあります。

そこが私のお気に入りの釣り場です。

 

 住んでいる場所からちょっと離れているので、電車とバスを乗り継いで行くのですが

それほど行くのに億劫にもなりません。

特別な場所なので、釣り場へ向かう電車やバスの中、高揚する気持ちを楽しめます。

 

 山手線の西日暮里まで行って、東京メトロ千代田線に乗り換えます。

我孫子行きに乗れば目的地の金町の駅まで15分ほどで行けます。

金町の駅からは歩いても行けますが、水元公園行きのバスも出ています。

 私はいつも大通りに面したパン屋さんで昼用のパンを買ってから公園に行くことが

多いのですが、この日はバスの停車した場所が公園の目の前でした。

わざわざ、公園から離れて通りまで行くのも気がひけたので公園の中の売店か食堂に入っ

てお昼ごはんにしようかなと思ったのですが、目の前に釣具などを売っている商店が

目に入りました。

釣りの道具やエサは全部準備して来るので、現地に来て仕掛けや餌を買うことはほとんど

ありません。

店の中をチラッと見るとお菓子などが売られているのが確認出来ました。

であれば、パンもあるかなと思い、入ってみました。

おやっ、カウンターがある。

しかも、ひとりの男性がうどんかそばを食べています。

まさか、この商店の中でソバやうどんが食べられるとは思ってもみませんでした。

(店を出てから良く見ると確かに立ち食いそば・うどんの看板が出ていました)

せっかくだから、食べてみるかな。

値段は・・・安い! 良心的です。

私は320円の天ぷらうどんにしました。 

ネギもたくさんのっかっています。

でも・・色が妙に濃いです。

これは相当 味が濃いだろうな。

実際に食べてみると、あれっ? という感じでした。

はじめは味がないと思えるくらい薄味に感じました。

色が濃いから味が濃いだろうという考えは間違っていたのか・・。

麺はというと、うん、ちゃんとこしもあります。

天ぷらはこの店の中で作ったものでした。

中身は具材が細かくなっていたからでしょうが、何が入っているのか良くわかりません

でした。

(次の機会があれば、解明したいと思います)

 

320円という値段を考えれば、とてもおいしいうどんでした。

実際私は完食しました。

どうもごちそうさまでした!

 

さて、昼ごはんも食べたし、釣りに集中しましょう。

公園内は本当に広々としていて空が気持ちよいほど抜けています。

土日となれば、近隣の人たちはもちろん、駐車場も完備されているので遠方からの方々も多

くやってきます。

バーベキューが出来る施設もあるのでちょっとした時間を過ごすにはいい場所です。

特に春先から夏の期間は人が多いと思います。

年配の方々の散歩、小さな子供を連れた家族、カップル 犬の散歩 ランニングする人 

カメラを持った人たち そして釣り人たちとにぎわう公園です。

 

でも、なんかいつもと違うような雰囲気があります。

何か物足りない・・。

人がいないぞ! 幅の広い道がガラガラです。

午後から雨になるという天気予報も関係していそうです。

水路の方を見ても誰も釣り人はいません。

おかしいなぁ。

いつもであれば、ズラーッと水路に沿って横に並ぶように釣り人たちがいるはずなのに

この日は誰もいません。

あれっ? ひょっとして公園内の釣りは禁止になったとか?

そう思うほど釣り人がいませんでした。

先に進むとなんとか釣り人を見つけました。

よかったです。 

まだ、釣りはしてもいいんだ!

 

釣り人がいない理由がわかりました。

水路の水が異常に青いです。

それに水面全体が水草に覆われています。

水の栄養分過多が原因でしょうか。

 

それで釣り人はいなかったのか。

どこか他の場所に移ったのでしょうね。

この公園では釣り人だけをみても、常連客が大勢います。

大体は年配の方々ですが、毎日のように来ている人たちが多いです。

 

私はこの公園内で他の釣り場所は知らないので、とりあえず、いつもの場所で釣りを始めま

した。

小物釣り用の90センチの竿です。

あとは小物釣り用の仕掛けでエサはグルテンの練り餌を使います。

ここの公園では多くの生き物がいるようです。

ヘラブナや鯉、フナ、クチボソ、タナゴ、アメリカザリガニ、アカミミガメ、

イシガメ?かクサガメ?もいます。

それに、ドジョウ、テナガエビなどなど、生態系は豊かです。

以前、タナゴだと思ったものがブルーギルの稚魚だとわかり、驚いたこともありました。

 

私が狙っている魚はクチボソとタナゴです。

ここで釣って持って帰り、家の水槽で飼育するのです。

釣れるのかなぁ?

しばらく様子をみます。

 

ウキンコがツンツンと動きます。

いた! とりあえず魚はいた。

ツンツン・・・ピクピク。

ウキンコが水面下に消えた瞬間に竿を上げれば釣り上げられるはずなのですが・・

ウキはそれ以上 動かなくなります。

んっ? 仕掛けをあげてみると釣り針がむき出しになっています。

練り餌は落ちやすいです。

しかも相手は口の小さい魚なのでほんのわずかしか餌をつけません。

余計 落ちやすくなります。

ツンツン・・ピクピク  ツンツン・・・。

 

ウキが動くということは間違いなく魚が餌を食べにきているわけですが、竿をあげる

タイミングをうまく合わせられません。

うーん、こんなに釣りは難しいものだったかなぁ?

これではただ単に魚にごちそうをあげているだけですねぇ。

20分くらいこんな感じでした。

まぁ、それでもいいか。

 

などと心の中でぶつぶつ言いながら、釣りを続けます。

その時です。

ツンツン、ツツーと今までよりも大きくウキンコが動きました。

ツツーのタイミングで合わせました!

 

手にした竿にわずかながら魚の重さを感じます。

動いてる、動いてる、おぉ 元気がいいぞ!

 

釣れた魚はクチボソでした。

タナゴ釣りでの外道であったり、ヘラブナ釣りの餌とりの魚と扱われていますが、

私にとっては本命の魚です。

あまりにも良く見かける魚で人気があるかどうかはわかりませんが、私は好きな魚です。

このみごとな流線型の形、背びれが立っていて格好いい、体のラインがみごとです。

側線に沿って、黒いラインがきれいに入っています。

何と言っても、この顔がかわいいです。

目がパッチリしていて、受けクチで細くとがっていて。

とてもハンサムな魚です。

 

モツゴとも呼ばれたりしています。全国の河川でもっとも幅広く見かけるのがこの魚ではないかと思います。

よかった! とりあえず1匹は釣れた!

釣果がゼロとそうではない時の差は激しいです。

釣果がゼロでも「贅沢な時間を過ごした」とか自分に対しても言い訳はいくらでも

たつのですが、正直なところ 帰りがさびしいものです。

いったい何のためにこの一日を費やしたのか。

交通費がかかってるのに。

自分は小魚1匹だますことが出来ないのか。

釣りは魚との駆け引きです。

いかに魚をだまして釣り上げるかなのですが、私の場合 魚に負けることがけっこう

あります。    トホトホ。

 

ほんとうに良かったです。

その後、調子も上がり バンバン クチボソが釣れました。

こんなに釣れるようになれたのは、ここで知り合った おじいさんのおかげです。

ここに釣りをしにくる度にあのおじいさんと再会出来るかな?と淡い期待を持ってくるのですが、初回に釣りを指南していただいてからはタイミングが悪いのか一度も会え

ていません。

 

あれは、2013年の2月でした。

私はこの場所で釣りをしていました。(正確には釣ろうとしていた です)

しかし、全然 釣れません。

なーんにも釣れません。

親子で来ていた子供がバンバン釣っています。

「やっぱり、エサはアカ虫だね」とか私に向けて言うかのように話しています。

私はというと「アカ虫なのか、少し分けてくれないかな」と思いながらも 今日は練り餌で

釣ると覚悟を決めてきたのでした。

今更、変えられない! というか練り餌しか持っていないのです!

 

「もう、たくさん釣ったんだから早く帰りなさい」 頼むから・・。 

 

私は1匹も釣れません。

実は私が小物釣りをするのはこの時が初めてだったのです。

ネットで釣れそうな場所を調べて、歌舞伎町の上州屋で小物用の竿や仕掛けを店員さんに

聞いて良さそうなものを揃えて、練り餌を買って、完璧に準備をして来ていたのです。

 

こどもの頃から釣りはしていました。

川釣りや沼釣り、海釣りの経験はありました。

けれども、ここまで釣りの道具が小さいもので、狙うのも小さい魚というのは経験がありま

せんでした。(言い訳を言っても釣れませんけどね・・)

 

パタパタっと風を切る音がしました。

水路の近くに白くて大きな鳥がやってきました。

コサギだと思います。

なんだ? 魚を狙うのかな?

見ていると、なぜか釣り人に近づいていきました。

そして、釣り上げた魚を小さいバケツからみごとにとらえました。

あれっ? いいのかな?

釣り人は怒るわけでもありませんでした。

それどかろか、今度は手から魚をもらっていました。

おぉ、慣れているなぁ。

コサギも頭がいいのですね。

水の中から魚を捕らなくても手軽に手に出来る方法を知っているのです。

 

私は、魚釣り用の練り餌をコサギにあげてみました。

申し訳ない。 私には魚はあげられない。(釣れていないので)

これをあげるよ。(どうせ持っていても釣れないんだから)

はじめは警戒して近づきませんでしたが、ずっと続けていると近くにくるようになりまし

た。

 

コサギをここまでの至近距離で見たのは初めてでした。

 

お腹いっぱいになったのか、コサギはどこかへ飛んでいきました。

 

私は餌のほとんどをコサギにあげてしまい。

やることがなくなりました。

近くをブラブラして写真を撮ったり、横になって空を見上げて「最高に贅沢な時間だぜ!」と思ってみたりしていました。

 

そんな私をおじいさんはずっと見ていたのでしょうね。

まだ、夕方前だというのに自転車に仕掛けを積んで帰るようです。

地元の人はいいなぁ、自転車で手軽に来られるんだなぁ。

 

「どうですか?釣れましたか?」背中の方から声が聞こえました。

まさか、声を掛けられるとは思ってもみませんでした。

「いや、全然 ハハ ダメでした」 

「ちょっと仕掛けを見せてもらっていいかな?」 「ハイ、どうぞ」

おじいさんは、私の使っている竿や仕掛けを手にしています。

「ちょっと竿が長いかな」「ハイ」 「ミチイトも長くてやりにくい、もう少し短くていい」

「ハイ」

「ウキはもう少し小さい方がいい」「ハイ」

「釣り針はもっと小さい方がいい」「ハイ」

「エサは練り餌ですか?」「ハイ これです」と渡すと 

「硬すぎる。これよりもグルテンがいいよ」「ハイ」 

 

いろいろと指摘を受けましたが、冷静に考えてみると <いいところはひとつもない>

ということになります。(笑)

これだけ立て続けに言われたら、腹が立ちそうなものですが不思議とおじいさんの声を

素直に聞くことが出来ています。

実績のある方の貴重な意見ということになりますからね。

 

「こんな感じにしてよぉ・・」と自分が使っている餌を見せてくれました。

スティックのりみたいなケースから練り餌がちょっと出てきました。

店には置いてない道具のようでした。

きっと おじいさんの手作りの道具だと思います。

「この位の量でこんな風に釣り針につけてやればいいんじゃないかな」「ハイ」

見ていると、練り餌は妙に粘りがあり、釣り針にほんのわずかしか着いていないのに

しっかりとくっついています。

どうすれば、こんな練り餌が出来るんだろうか?

「これを使ってみたらどう?」と自分の練り餌を少し分けてくれました。

「ハイ ありがとうございます!」深々とお辞儀をすると

「明日も来るんでしょ?」とおじいさんは言いました。

「明日は仕事なので来られませんが、また近いうちに来ます」 「そうか」

「では、また」 「ハイ ありがとうございました!」

 

その後、おじいさんからいただいた練り餌をつけて釣りを再開しました。

ウキに反応があります。

ツン、ツツ、ツー といい動きをしました。

竿をあげるとクチボソが釣れていました。

立て続けに4匹のクチボソを釣ることが出来ました。

もう、暗くなり始めていたのでここでやめました。

 

その後 私は、竿を120センチから90センチに変え、仕掛けももっと釣り針を小さいもの

に変え練り餌もグルテンに変えました。

 

この時のおじいさんとまた会えるといいなと思いながら毎回 この場所で釣りをします。

 

今回はおじいさんのみならず、ほとんどの釣り人を見かけていません。

きっと、どこかで釣りをしていたんだろうなぁ。

 

16時過ぎに釣りをやめて釣り道具を片付けました。

今日は3時間半で13匹のクチボソと1匹の小鮒を釣ることが出来ました。

クチボソは10匹までは容器に入れてキープしましたが、それ以上の釣れたクチボソは

リリースしました。

(家の水槽がそれほど大きくないからです)

おじいさん、こんだけ釣れましたよ!  どうもありがとうございました!

ちょっと、腕が上がったでしょう?

また、来ます!