今回は法政大学の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。予選会では6位での通過だったものの全日本で9位に入り一躍箱根のシード校の候補として名前が挙がってきました。9区終了時点では11位だったものの10区の残り1キロで東海大学を逆転し3年ぶりにシードを獲得しました。結果は以下の通りです。

1区:内田(3)区間9位 1時間1分58秒

2区:鎌田(4)区間9位 1時間7分11秒

3区:小泉(1)区間11位 1時間3分20秒

4区:河田(3)区間8位 1時間2分34秒

5区:細迫(2)区間16位 1時間14分33秒

6区:武田(1)区間2位 58分40秒

7区:中園(3)区間8位 1時間4分9秒

8区:稲毛(2)区間13位 1時間6分20秒

9区:清家(4)区間7位 1時間9分22秒

10区:川上(3)区間11位 1時間10分39秒   

 1区は内田。高校時代にインターハイ5000mで10位に入り期待され入学してきた選手。大学入学後は故障に苦しんでいましたが、全日本で1区5位と完全復活を印象付ける走りを見せると箱根でも1区を1時間1分台で走破しました。来年度はキャプテンとしてエース鎌田の穴を埋める存在になれるか。2区は鎌田。3年生以降常にエースに相応しい結果を残してきたエースが最後の箱根でも坪田監督の大学記録を1分以上更新する素晴らしい走りを見せてくれました。3区は小泉。今シーズン序盤から結果を残し続けてきたルーキーが往路の主要区間である3区でも1年生ながら健闘を見せてくれました。来年度のチームのエース候補の1人です。4区は河田。前々回ルーキーながらこの4区で区間9位と好走した河田が今回も4区で区間8位としっかり結果を残してきました。2年前とタイムは同じですが、区間順位は1つ上げたということになります。5区は細迫。中盤までは順調だったものの最後は苦しい走りとなってしまい順位を4つ下げてしまいました。しかしシード権のラインとの差を30秒程度に抑えて復路に望みをつなぎました。

 

大学駅伝オタクへのおススメ

 

 6区は武田。ここで初駅伝となったルーキーが区間2位の爆走で一気にシード権と秒差の11位まで上がってきました。この走りは先輩である佐藤敏也を彷彿とさせるものでしたね。来年以降も非常に楽しみです。7区は中園。3年連続の箱根となった今回は序盤からシードに向けて積極的に飛ばし最終的に自身初の区間一桁の走りを見せました。全日本の7区では苦しい走りとなってしまいましたが見事にその借りを返してくれました。8区は稲毛。初の3大駅伝で区間13位と悪い走りでは決してなかったのですが結果的に後ろから猛追してきた早稲田の千明に最後逆転を許し、12位での襷リレーとなりました。9区はキャプテンの清家。2年前も区間一桁で走っている9区で意地の走りを見せ11位に順位を上げ10区の川上に望みを託しました。10区は川上。10位との差が中々詰まらない苦しい展開の中粘り続けた結果、ラスト1キロで東海を捉えることに成功し逆転でのシード獲得に成功しました。

MVP:武田   

 MVPには6区で区間2位の好走を見せた武田を挙げたいと思います。13位でスタートしここで後退すればシードが遠のくという状況の中、10位と秒差の11位まで順位を上げシード獲得に大きく貢献しました。