今回は創価大学の箱根駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。前々回準優勝を果たしたもののシーズン序盤は全日本の出場権を逃すなど苦しい結果が続きました。しかし秋に入って記録会でベストを出す選手が続出しチーム状況が一気に上がってきた中で、今回の箱根も多少苦しい区間はあったもののムルワ、嶋津の2枚看板を中心に終始シード圏内でレースを進めました。復路でも3年生以下の選手が複数人が好走しましたし来年にも繋がるレースだったと思います。結果は以下の通りです。

1区:葛西(3)区間15位 1時間2分21秒

2区:ムルワ(3)区間2位 1時間6分41秒

3区:桑田(2)区間17位 1時間4分2秒

4区:嶋津(4)区間賞 1時間1分8秒

5区:三上(4)区間12位 1時間13分32秒

6区:濱野(3)区間9位 59分4秒

7区:新家(3)区間4位 1時間3分42秒

8区:吉田(1)区間8位 1時間5分46秒

9区:中武(4)区間16位 1時間10分47秒

10区:松田(3)区間5位 1時間9分27秒

 1区は葛西。前回の箱根で3区3位と好走し、今シーズンも秋以降調子を上げてきてスタートの1区を任されました。区間15位ではありますが、前が見える位置でエースのムルワに繋げました。2区はムルワ。1時間6分台、区間2位の快走でシード圏内に順位を上げてきました。昨年度よりも大幅にタイムを上げてきており、来年度もさらなる飛躍が期待されます。3区は桑田。出雲で駅伝デビューを果たし、秋に10000mで28分台を出して調子を上げてきた選手でしたが初の箱根はやや苦しい走りとなってしまいました。来年以降のリベンジに期待です。4区は嶋津。11位で襷を受けると序盤から突っ込んで前を追って順位を6つ上げる魂の走りで2度目の区間賞の獲得となりました。これで箱根では区間賞→区間2位→区間賞という素晴らしい結果となりました。5区は三上。前回は区間2位で往路優勝のゴールテープを切りましたが、今回は5位で襷を受けるも順位を3つ落としてしまうやや苦しい走りとなりました。しかしシード権内はしっかりとキープし復路に望みを託しました。

 

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6区は濱野。前回も6区を走り58分台の好走を見せた濱野が今回も区間1桁の走りをみせてくれました。来年はさらに稼げる6区にしたいですね。7区は新家。日本インカレ5000mで入賞するなどスピードランナーのイメージが強かった新家ですが、20キロを超える箱根でも素晴らしい走りを見せてくれました。来年度の日本人エース候補の1人になったといえるでしょう。8区は吉田。1年生ながら秋には10000mで28分台を出して迎えた箱根。区間8位と安定した走りを見せてくれました。来年度以降の更なる活躍に期待です。9区は中武。最初で最後の箱根は順位を9位まで落とすやや苦しい走りとなってしまいましたがシード権内10区の松田に繋ぎました。10区は松田。9位で襷を受け序盤は帝京が後ろから迫ってくる状況の中、中盤でその帝京を一気に突き放し最終的には順位を2つ上げ7位でのフィニッシュとなりました。個人としても区間5位の素晴らしい走りでした。

MVP:嶋津  

 MVPは嶋津としました。11位から一気にシード権内、さらには上位も狙える位置まで順位を押し上げたのはまさに日本人エースの走りでした。さらに前回よりも1分40秒程タイムも縮めていますからね。