ドッグマッサージセラピストを目指してから、いろんなわんちゃんと飼主さんに会い、いろんな犬達をとりまく話も聞くようになりました。
今も昔も、悲しい思いをしている犬は減りません。
シロは虐待されていた犬です。
飼主に毎日のように棒でぶたれ、庭の隅に針金でつながれていました。
父がみつけた時には針金で首をしめつけられていたせいで、食べ物が喉を通らず、ガリガリに痩せ細っていました。
飼主のあまりの仕打ちに父がシロを引き取ると申し出をしましたが、「家で飼ってる犬をどうしようと勝手だろう!」と怒鳴り、すぐにはシロを手放しませんでした。
シロは人間恐怖症になっていて、家に来てからもなかなか慣れず、ごはんをあげるために近づいても恐れて噛むような犬でした。
でも、父は噛まれても怒らず、根気よくシロに接していき、半年くらいしてにやっとシロに落ち着きがでてきました。
テクマクマヤコンは血統書の家系に生まれた犬でしたが、野良犬と交わったために、捨てられた犬でした。
昔は捨て犬、野良犬がとっても多かったように思います。
今はあまりみかけないため、減ってきているのか思っていましたが、現状はかなりの数の犬や猫が殺処分されています。
かわいそうだからと拾ってきても、世話がしきれなくなり、悪環境で暮らす犬や猫もいます。
どこから自分が関わっていけば、悲しい思いをする動物たちがいなくなるのか。
できることは何なのか。
これから犬に携わる仕事をしていく上で、大きな課題です。