和歌山県教委は、今後3年間で、県内全小中学校に図書館の管理をする民間ボランティアを導入し、教員不足で随時閉館している図書館を常時開放する。10月まで地域で児童に読み聞かせをする高校生ボランティアも募っており、住民や学校ぐるみで子どもの国語力を育てる。
小中学校の図書館に導入するのは「スクール・ライブラリー・ボランティア」。定期的に学校を訪れて、図書館運営を担当している教員をサポートしてもらう。小中学校課によると、現在は担当教員が日常業務に追われ、児童の在校中も図書館が閉まっているケースが多いが、導入後は常時開館させるという。
ボランティアは授業の一環としての全校一斉読書活動も進める。現在の実施率は小学校で66%、中学校で56%にとどまっているが、導入後はこの率を30%引き上げる。家庭や地域で埋もれている本を学校に持ち寄る活動も進めるという。
地域で読み聞かせをするのは「高校生よみかたりボランティア」。児童に絵本や童話を読み聞かせる技術を学んでもらい、公民館での読書イベントや小学校での授業をサポートしてもらう。
11月から、県内6会場で生徒計60人を対象にボランティア養成講座を開く。経験者から絵本や紙芝居の読み聞かせのコツを学び、成果を発表しあう。今年の冬休みには小中学生向きの公民館イベントで「デビュー」。来年1月から地元小学校の要請に応じてボランティアを派遣する。(株式会社 紀伊民報)