熊本地震で最後の行方不明者だった大学生大和晃さん(22)の捜索打ち切りの決定を受け、父卓也さん(58)は1日夜、阿蘇市の自宅で報道陣に苦しい胸の内を明らかにしました。「やっと捜索が始まったと一安心していたのに。あまりにも早い」とやり切れない心情を吐露しました。
卓也さんは1日午前11時ごろ、自宅で妻と一緒に、県から捜索の打ち切りについて説明を受けた。突然の知らせですぐに言葉は出なかった。県には「『分かりました』という返事はしない」と伝えたと言った。
晃さんの行方不明が判明した4月18日以降、卓也さんらはほぼ毎日、捜索現場の阿蘇大橋近辺や南阿蘇村役場を訪問。捜索継続を訴えてきた。しかし、突然の打ち切り決定に「帰って来てほしいという一心でやってきたが、『打ち切ります』と言った以上、再開することはないだろう」と肩を落とした。
晃さんには「掛ける言葉が見つからない。(こちらも)頑張ってるから頑張れ、と声を掛けてきたのに」と無念そうに唇をかんだ。
「あの(土砂の)中にいると思うと、寒いし、暗いだろう」と息子を気遣う。「まだそこにいるのに、終わったとはいかない。毎日は無理でも行けるときには行って、声を掛けたい」と静かに話しました。
*お父さんはさぞかし無念でしょう。
ヘリでの捜索は続きますが
1日も早く見つかる事を
願うばかりです。