オペの順番は2番目。

前の人のオペが何時に終わるのか?
はっきりとはわからないし、
もしかすると順番が入れ替わる可能性も
あるかもしれないので、
みんなには10時には病院に来てもらった。

お母さんに昨日までのことを一通り説明し、
手術着に着替え、続いて点滴。

ピアスも指輪もコンタクトもぜーんぶ外して、
横になってると前の人が12時からになったので、
わたしは14時からオペと連絡がきた。

13時すぎに鼻から胃まで管を通す、
13時半に病室を出発。

ベッドに寝たままで、
看護婦さんにガラガラと押されていく。
ぞろぞろとみんなも後についてくる。

階下の手術室の前でベッドを降り、
自分で歩いて手術室に入る。
んじゃ、なんでここまでベッドで押されて来るの?と聞きたいけど、聞けない。。

「お名前の確認をお願いします。」
取り違えないためかな?

それからみんなに「じゃあね。行ってきます。」と
手を振って中に入った。


暖かい。


緑色のリノリウムって言うの?この床。
部屋のまんなかに大きなライトと手術台。

「気分は悪くないですか?」
「足下気をつけてくださいね。」

大切な物を扱うように、
丁寧に手術台に寝かされた。

ここまで来て、
具合が悪くなっちゃう人も
いるのかもしれないな。

手術台の上で、
横を向いて背中を丸める。

パシュッっと音がして、
脊髄にテグスみたいな細い管が入った。

手術が終わってからも痛みを和らげる麻酔。
モルヒネ。

まるで癌の最終手段の様だけど、
量を間違わなければとても良い効果を
発揮するそうだよ。<モルヒネ

臓器を取ることでできる体の中の傷の痛みは、
モルヒネで取るんだって。

痛みは治癒を遅らせるから、
なるべく痛みは排除するという。

決して痛いのを我慢しないでくださいね。
と言われた。

それから血圧計。
心電図はかるやつ。
酸素の量はかるやつ。

素早くいろんな計器類を体のあちこちにつけられる。

麻酔の点滴と酸素マスクをかぶせられて、
深呼吸を2回。

急に目がウロウロとうろついた。

思わず目を見開いて、
眠らないように麻酔に抗ってしまった。

そうか。
ここで頑張って起きていちゃだめなんだ。
素直に眠ろう。

そしたら終わるんだ。

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アメーバチェック(白地)2001年当時に、自分のHPへ公開していた日記を一部移動しています。