その昔、ワタシは朝のお天気お姉さんであった。
・・・。
あ、いや、これは語弊があるな(´-ω-`)
正しくは・・
「我が家のみの」お天気お姉さん。
いや、
「我が家のみの」お天気「お、お、お母さん」
が正解であった。(笑)
お、お、のあたりにワタシの心の中の激しい葛藤をくみ取っていただきたい。いやいや何の葛藤。
そう、つまり、ざっくりと説明すると、
我が家で朝、「ねぇ今日の天気は?」「雨降る?」「寒い?」「コート要る?」などの各種のご質問やお問い合わせに、さくっとお答えしているお天気お母さんであったのだ。
もちろん、お天気お母さんは自分で気象図を解読できるわけではないので、当然ながら朝からテレビやラジオなどから情報を仕入れたものを、そのまま横流しにしているだけである。
しかし、つねにぎりぎりの時間で行動しているコドモたちには、お天気を確認する時間がないので、必然的にお天気お母さんは大変重宝されていた。
飛び出していこうとするコドモに、じゃっかん鼻の穴を膨らませ気味に
「あ、今日雨降るんだってよ~」(部活やめるんだってよ風に)
とか
「帰りが遅くなるなら、急に寒くなるって言ってたよ~」
などのお得情報を垂れ流すと
「え、マジ?!」と言いつつ、晴れ渡る空を見上げながら、
若干の疑惑の目をワタシに向けつつも、折りたたみ傘をカバンに入れる。
いや、素直に信じろや (´-ω-`)
そして夜、大雨のなか帰ってきたコドモたちに
「ね~!傘持って行ってよかったでしょぉ~!!」
と、自分が気象予報したかのように仁王立ちで恩を着せる。
まさに人の褌で相撲を取るとはこのことか(笑)
そんなわけで、ずいぶんとお天気お母さんは活躍してきたのだが、
そう、あれはいつ頃のことだったろう。
「今日雨さ~・・」と言いかけたムスメが、言いながらも携帯をいじって、そのあとの言葉を飲み込んだのを見たとき。
もちろんお得情報をゲットしていたお天気お母さんは、元気に答える用意をしていたのだが、ムスメはそのままリビングを出て行った。
ん?なにゆえ?
なにゆえお天気お母さんの天気予報を聞かぬ??
肩透かしをくらったワタシは、ムスメを追いかけて聞いた。
「ねぇ今日のお天気とか聞かないの?」
するとムスメが、水戸黄門の印籠のようにワタシにスマホを見せつけて言った。
「ほら、雨雲レーダー。これでだいたいわかるから便利だよ」
・・・
お天気お母さんの引退が決まった日であった。(´-ω-`)
たしかにこの雨雲レーダーがなかなかの優秀なやつで、雨雲の動きで雨の降る確率が高い時間がわかるだけでもとても助かる。
「午後は雨です」とか「夜になると降るかもよ~」「降ったりやんだりだよ~」的なお母さん予報とは違い、はっきり時間もわかる、となると、もはや自慢げに鼻の穴を膨らませたお母さんからご神託を受け取る必要はない。
これも時代の流れであるので、垂れ流し天気予報お母さんは、これにて引退となったわけである。
かくいう自分も、すっかり雨雲レーダーを頼りにする生活に。
まぁそんなもんである(笑)
しかし、月日が流れ、ある日のこと。
スマホが手元になかったので、
「ねえ今日雨降る?傘要る?折り畳みでいい?」とムスメに聞いたら
「アタシ、アレクサじゃないから」
と、あっさり切り捨てられたのは納得いかん!!!
ワタシはむかし、みんなのアレクサだったのに!!!(。-`ω-)
「ママ、今日のお天気はど・・」
しりませんっ!!!💢
(逆ギレされる、とばっちりイッヌ)
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