お通夜式の後
家族四人で過ごす最後の夜。
私も息子達もこの二日間ほぼ眠れていない状態でした。
食べられない、眠れない、辛く悲しい悲痛な思いが身体の中を貫いている感じ。誰かの笑い声に呪う気持ちが蠢く。
私と同じ事がお前達にも起こればいい!
私の心に黒い気持ちがマグマのように煮えたぎっている。
誰が悪いわけではない。けれど、夫に起こったことが受け入れられない私は「なんで?なんで?私達がなんでこんな目にあうの?なんでうちなの?」と答えのない疑問をずっと考えていた。
私は心身ともにボロボロの極限状態だったと思う。
化粧が出来なくなった9ヶ月が過ぎていた。
鏡も見なくなった。
あんなに洋服を買うのが好きだったのに。
辛すぎる状況で、自分を飾る事が出来なくなった。
本当に全てが無意味で、どうでもいいことになった。
夫が隣にいてくれないのなら、私が生き続けることすら意味が無い。
私は夫と一緒に存在したいのだ。夫と一緒に美味しいものを食べ、美しい所へ行き、楽しい体験をする。お喋りして笑い合い、息子達の事を話す。
独りで何をしても楽しくないし意味が無い。
よく、息子が二人も居るじゃないか!と言われるが、息子であって夫ではない。
代わりになんてなるわけが無い。
そういう場当たり的な事を言う人に対して嫌悪感を覚える。
それじゃ、お前も旦那に死なれてみれば?と思う。
今、こうして思い返すと…恐ろしいなと思う。
けれどそれがその時の本心だし、もっと色んな事を思っていた。
だから、誰にも会いたくなかったし、会わなかった。
眠れない為に、色んな事を考えていた。
夫はしっかりと冷たくなって微動だにしない。
夫の抜け殻だ。夫はいない。何処にもいない。
どんなものかは分からないけど、魂となっているのだと私は信じる。
見える人だけが見えるエネルギー体。
夫にはこの恐ろしい世界がどんな風に見えるのだろうか。
勝手に、いち抜けしやがって。ふざけんな。
まとまらない思考が次から次へと駆け巡る。
この地球自体がなくなればいいのに!
訳の分からない事まで思いだす。
完璧にいかれていた。
家族四人で過ごす最後の夜。
私も息子達もこの二日間ほぼ眠れていない状態でした。
食べられない、眠れない、辛く悲しい悲痛な思いが身体の中を貫いている感じ。誰かの笑い声に呪う気持ちが蠢く。
私と同じ事がお前達にも起こればいい!
私の心に黒い気持ちがマグマのように煮えたぎっている。
誰が悪いわけではない。けれど、夫に起こったことが受け入れられない私は「なんで?なんで?私達がなんでこんな目にあうの?なんでうちなの?」と答えのない疑問をずっと考えていた。
私は心身ともにボロボロの極限状態だったと思う。
化粧が出来なくなった9ヶ月が過ぎていた。
鏡も見なくなった。
あんなに洋服を買うのが好きだったのに。
辛すぎる状況で、自分を飾る事が出来なくなった。
本当に全てが無意味で、どうでもいいことになった。
夫が隣にいてくれないのなら、私が生き続けることすら意味が無い。
私は夫と一緒に存在したいのだ。夫と一緒に美味しいものを食べ、美しい所へ行き、楽しい体験をする。お喋りして笑い合い、息子達の事を話す。
独りで何をしても楽しくないし意味が無い。
よく、息子が二人も居るじゃないか!と言われるが、息子であって夫ではない。
代わりになんてなるわけが無い。
そういう場当たり的な事を言う人に対して嫌悪感を覚える。
それじゃ、お前も旦那に死なれてみれば?と思う。
今、こうして思い返すと…恐ろしいなと思う。
けれどそれがその時の本心だし、もっと色んな事を思っていた。
だから、誰にも会いたくなかったし、会わなかった。
眠れない為に、色んな事を考えていた。
夫はしっかりと冷たくなって微動だにしない。
夫の抜け殻だ。夫はいない。何処にもいない。
どんなものかは分からないけど、魂となっているのだと私は信じる。
見える人だけが見えるエネルギー体。
夫にはこの恐ろしい世界がどんな風に見えるのだろうか。
勝手に、いち抜けしやがって。ふざけんな。
まとまらない思考が次から次へと駆け巡る。
この地球自体がなくなればいいのに!
訳の分からない事まで思いだす。
完璧にいかれていた。