Iさんの事をもう少し…

●夫とIさんの出会い編

夫の仕事量が増えすぎた為、若い社員を育てながら仕事を任せていく、ということで夫の会社のA工場へ出向き人捜しをする事に。

夫「余剰人員はいませんか?」

工場長「余剰というわけではないけれど、扱いの難しい子がいて…」

夫は面白そうだと思い、早速紹介してもらうことに。呼ばれて来た子が入社して数年の若いIさん。
見た目はかなり明るい茶髪にポニーテール。眼光鋭く、結構尖った印象。多少の不安はあったものの、面構えが気に入った、ということで

「月曜日から本社に来てもらえるか?その際は髪の毛を黒くしてきて欲しい」それだけ伝えたそうです。

月曜日、どうな感じで来るのかな…と期待せずに出社したIさんを見て嬉しかったと。

「さすがに髪の毛を切れとは言えなかったんだけど、Iは髪を黒く染め短く切ってきたんだよ。スーツも着用してきたんだ。」そう私に教えてくれました。


●関係性編

(夫からの話し)

数年経った時に、他の部署の部長がIさんは使えるから欲しいと夫に言ってきた時のこと。
夫「そうですか…ですが、Iは狂犬ですよ。ガハハ」
部長「え?」

その話しを夫はIさんにしたそうです。

I「いいですけど、噛みついてやりましょうかね!」

信頼関係が出来ている、部活の先輩後輩のような感じだったのかな、と思います。

(Iさんからの話し)

夫さんと二人で並んで歩いていると、二人とも目つきが似てて怖いらしく、反社会的勢力みたいだと言われた事もあります。

二人でお酒を飲んでいた時には二人ともお喋りなせいか会話が途切れなくて、5時間位ずっと喋り続けていました。

夫さんは上司でもあるんですが、親父みたいに感じていました。30代の男の生き方は教わりましたけど、まだ40代50代の生き方を教わっていないんです。…夫さんの真似をすればいいんですけど…教えて欲しかった、と。

Iさんの夫への想いに感謝します。