☆☆★(52点) 日本公開 2011.02.11
[解説]
高森朝雄・ちばてつや原作による同名ボクシング漫画の傑作を実写映画化。監督は『ピンポン』でも漫画の映画化に挑んだ曽利文彦。本作ではCGを多用せず、オーソドックスな映像表現で直球勝負。長い原作を映画用に絞り込むため、本作では主なキャラクターを丈と力石、そして段平と葉子の4人に設定。丈にNEWSの山下智久、力石に伊勢谷友介が扮して“いま”の「あしたのジョー」を生み出し、より「宿命の対決」を強調している。しかしなんと言っても、段平役の香川照之に目を奪われる。「立て、立つんだ。ジョ~!」の名セリフをはじめ、原作そのままの段平がのり移ったかのような魂を感じさせる。力石の過酷な減量シーンをはじめ、原作の印象的な名シーンはちゃんとあるので、原作ファンも楽しめるだろう。
監督は「ICHI」の曽利文彦。出演は「映画 クロサギ」の山下智久、「十三人の刺客」の伊勢谷友介、「ラブコメ」の香里奈、「SP 野望篇」の香川照之、「老人の恋 紙の力士」の勝矢など。
[コメント]
長編漫画を2時間や3時間に収めるのは物理的に不可能。だから映画化するには厭でもオリジナルストーリーにせざるをえないはずなのだが、なぜか原作のエピソードを出来るだけ詰め込もうとし、演者の風貌まで漫画に似せようとしてどんどん不自然になる。その結果、観ている方は原作のエピソードをあれこれ思い出し、あそこが違う、あれが抜けている、こんな事しない、言わないと、原作ありきによる不満が続出するであろう典型的な作品。だが、出演者の頑張りが見て良く分かる映画でした。
[情報]
ジャンル : 青春/ドラマ
製作年 : 2011年
製作国 : 日本
配給 : 東宝
上映時間 : 131分
[スタッフ・キャスト]
監督 : 曽利文彦
脚本 : 篠崎絵里子
原作 : 梶原一騎、ちばてつや
出演 : 山下智久(矢吹ジョー)、香川照之(丹下段平)、伊勢谷友介(力石徹)、香里奈(白木葉子)、勝矢(マンモス西)、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太(安藤洋司)、倍賞美津子(花村マリ)、津川雅彦(白木幹之介)、中野裕斗、畠山彩奈(サチ)、虎牙光揮(ウルフ金串)
[STORY]
昭和40年代、東京の下町で殺伐とした生活を送る矢吹丈(山下智久)は、その天性の身のこなしから、元ボクサー・丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見出される。ところが、問題を起こしたジョーは少年院へ。そこでジョーは、チャンピオンレベルの力を持つプロボクサー・力石徹(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、ふたりは反目しながらも互いの力を認め、ライバルとして惹かれ合うようになっていく。一足先に少年院を出た力石は、財閥の令嬢・白木葉子(香里奈)の支援による恵まれた環境のなか連戦連勝。圧倒的な強さでエリート街道をひた走る。一方のジョーは、橋の下のオンボロジムで段平と二人三脚の特訓。野性むき出しで“クロスカウンターパンチ”を得意とする人気ボクサーとなる。やがて力石は世界タイトルに手が届くところまで上り詰めるが、世界戦の前にジョーとの決着を望み、葉子を困惑させる。そしてジョーも、段平に力石戦実現を強く求めるのであった。しかし、ふたりの間には、そのキャリア、実力の差もさることながら、ボクシングでは決定的となるウエイトの差もあった。対決を妨げる壁は、厚く、高かったが、認めあうふたりは命を削り、これを乗り越える。そして、運命の日。場所はボクシングの聖地・後楽園ホール。ふたりは宿命のリングに上がる…。

















