[評価]
☆☆☆(65点) 日本公開 2006.09.09 (米.06.05.26)
[解説]
ミュータントパワーを持つ超人類X-MENと人類の闘いと共存をテーマにしたマーヴェル・コミックの大ヒット作『X-MEN』の、映画シリーズ最終作。ミュータントを人間に変える新薬「キュア」をめぐり、X-MENたちが究極の選択を迫られる。時間軸の描き方がこのシリーズのたまらない魅力だが、3作目もそれは健在。前作のラストでメンバーを洪水から救うために犠牲になったジーンの過去から始まるなど、オープニングからX-MENワールドにどっぷり嵌ってしまいそう。
監督は、『ラッシュアワー2』のブレット・ラトナー。彼もこのシリーズですっかりヒットメーカーとなった。
主演は、ヒュー・ジャクマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセンらの他、今後のハリウッドを担うティーンアクターを起用しているのにも注目。エレン・ペイジは、『ハード・キャンディー』でも難しい演技に挑戦しており、今後ブレイクの期待大。
[コメント]
『X-MEN』の登場人物は回を追うごとにどんどん増えていくが、今回も最終章という触れ込みのわりには、序盤から続々と新キャラが登場する。それぞれ登場時間は少ないのだが、それでもわずかな時間で各々の背景を描くなど、キャラクターを大切にしていることがよくわかる。また、X-MENシリーズのキャストは、パート1出演後にどんどんメジャーになっていった役者が多く、このパート3あたりになると、気づいてみれば主演級スターの競演となっている。
[情報]
ジャンル : HERO Action
製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
配給 : 20世紀フォックス映画
上映時間 : 105分
[スタッフ・キャスト]
監督 : ブレット・ラトナー
出演 : ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、アンナ・パキン、ケルシー・グラマー、レベッカ・ローミン、ジェームズ・マースデン、ショーン・アシュモア、アーロン・スタンフォード、ヴィニー・ジョーンズ、パトリック・スチュワート、ベン・フォスター、ダニア・ラミレス、エレン・ペイジ
[STORY]
念動力によってX-MENのメンバーを救い、洪水に飲み込まれていったジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)の死からしばらく後のこと。幾人かのミュータントが、人類からの差別と迫害、ミュータント同士の愛憎関係のもつれなどが原因で、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)が主催するエグゼビア・スクールから去っていった。パイロを中心としたドロップアウト組は、人類のミュータント差別に対して武力で対抗し、人類打倒を目指すミュータントのテロリスト組織『ブラザーフッド』に加わっていた。リーダーは、旧友のプロフェッサーXと袂を分かったマグニートーこと、エリック・レーンシャー(イアン・マッケラン)だ。一方で、組織が弱体化したX-MENはウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)を筆頭に、ストーム(ハル・ベリー)、スクールの生徒からX-MENに昇格したローグ(アンナ・パキン)らがメンバーになっていた。強力な戦力だったサイクロップス(ジェームズ・マーズデン)は、恋人だったジーン・グレイを失ったショックから闘いに参加できないほどの心の傷を抱えている。かくしてX-MENと『ブラザーフッド』は人類を巻き込んで、三つ巴の大戦争状態へと突入する。その頃、大企業ワージントン社の社長は、ミュータントの息子ウォーレンを救いたい一心で、ミュータントを人間に変える新薬、キュアを開発する。キュアを使えばミュータントは超能力を失うが、普通の人間になれるという。ミュータントたちは、「人間になるか、ミュータントのままでいるか」という葛藤の中、究極の選択を突きつけられる。


