THE WICKER MEN -ウィッカーマン- | CHOCO Blog in CHINA

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[評価]

☆☆☆(65点) 日本公開 2007.09.01


[解説]

1973年に製作された同名のイギリス映画を元に作り上げられた、ショッキングなサスペンス・スリラー。謎めいた島で失踪した娘を追う警察官の姿を、どこか現実感の薄い映像で描いていく。舞台となるのは外界から閉じられた島・サマーズアイル。徹底した女尊男卑文化が広がるその島で繰り広げられる物語は、女性のしたたかさを空恐ろしい感覚とともに紡ぎ出す。主演のニコラス・ケイジは、主人公のメイラスを人間味あふれるキャラクターとして表現。心の動きを多少オーバー気味に演じることで、観客を作品に引き込んでいく。そして引き込まれた分、物語の終盤で彼の身に起こる出来事に対して、強烈な不快感を覚えることになるだろう。

監督は「ベティ・サイズモア」のニール・ラビュート。出演は「ゴーストライダー」のニコラス・ケイジ、「レクイエム・フォー・ドリーム」のエレン・バースティン、「フライトプラン」のケイト・ビーハンほか。


[コメント]

行方不明少女の捜査にまったく協力しようともしない住民は狂信者そのもので不気味だし、終盤はさまざまな小技がきいて大きくスリルが盛り上がる。主人公にまったく罪がないだけに、この内容は恐ろしい。希望を持たせて突き落したりなど、この監督らしい毒の強さも随所に見られる。通常のスリラー映画としてみれば、味わい深い演出の数々を見つけることができる。ただこれはオリジナルを見ていない人に限る。オリジナルを見たことのある人は、原版とのあまりの違い、物足りなさにガッカリすることになるだろう。


[情報]

ジャンル : Suspense/Thriller

製作年 : 2006

製作国 : アメリカ

配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

上映時間 : 101


[スタッフ・キャスト]

監督 : ニール・ラビュート

脚本 : ニール・ラビュート、アンソニー・シェーファー

出演 : ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、モリー・パーカー、リリー・ソビエスキー、ダイアン・デラーノ、マイケル・ワイズマン、エリカ=シェイ・ゲイアー、アーロン・エッカート、ジェームズ・フランコ、ジェイソン・リッター


[STORY]

白バイ警官のメイラス(ニコラス・ケイジ)は、母親と幼い娘が乗る自動車が大炎上したが、現場から二人の死体は発見されないという奇妙な出来事に遭遇して以来、精神的ダメージを負っていた。そんな彼のもとに、8年前に突然失踪した婚約者ウィロー(ケイト・ビーハン)から、彼女の故郷の島サマーズアイルで自分の娘ローワンが行方不明になっている、助けて欲しいという手紙を受け取る。娘の存在を知らされ、半信半疑ながらもメイラスはサマーズアイルへ向かう。その島はシスター・サマーズアイル(エレン・バースティン)の私有地で、集団で農業と養蜂を営んで生活していた。島民は冷たい視線とどこか不気味な雰囲気を漂わせ、ウィローとローワンの写真を見せてもそっけない反応しか返ってこない。奇妙な島に戸惑うメイラスは、ウィローと人目を忍び再会。メイラスが学校に行くと、教師のシスター・ローズ(モリー・パーカー)が女生徒たちに、男性を侮蔑するような教えを説いていた。誰もローワンのことを知らないと言うが、出席簿に彼女の名前を消した痕跡が残っていた。それを突きつけられたローズは、ローワンは事故死して、墓に埋められたと明かした。蜂に襲われたところをサマーズアイルに助けられた彼は、彼女の祖先がこの島で自分たちが理想とする社会を築いてきたことを聞かされる。この島は女性が主権を握り、古風な農耕社会と前近代的な生活をおくり、男たちはただ隷属的に仕事に従事するだけという。男女の主従関係は、蜜蜂の社会に似ていた。メイラスが娘ローワンが眠るという墓地に出向くと、何者かに殺されそうになる。娘ローワンはまだ生きていて、間もなく行われる収穫祭の儀式の生け贄になるのではないか、と思いいたるメイラス。生け贄は、木の枝を組み合わせて作られた巨大な人形ウィッカーマンの中に入れられ燃やされる。そして、メイラスが知らないところでさらに恐ろしい計画が進行していた。


[PHOTO]
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