[評価]
☆★(35点) 日本公開 2007年11月17日/アメリカ公開 2007年5月25日
[解説]
結婚生活への不満と妊娠・出産への不安、そして自らの夢をかなえたいという願い。
人生の節目を迎えて揺れ動く女性の姿を、合計200個のパイがカラフルに彩った
ハートウォーミングコメディ。
小規模公開ながら口コミで評判が広まり、ついには全米映画ランキングTOP6にランクインした話題作。
ヒロインのクセは、嬉しい時も悲しい時も「この感情をパイで表現するなら?」と考えてしまう事。
かくして“ダンナの赤ん坊なんていらない”“不倫でダンナに殺される”パイなど
パンチの効いたネーミングの新作が次々と生まれる。
撮影のために200個も焼かれた独創的なパイを見ているだけで、幸せな気分になれるはず。
さらに監督エイドリアン・シェリーが妊娠8ヶ月の時に脚本を書いただけあって
妊婦の心理描写のリアルさも見事。
女性の自立、妊娠、出産にまつわる時にビターな現実を、甘いスイーツでくるんだ愛らしい作品。
監督・脚本・出演の3役をこなしたエイドリアン・シェリーはこれが遺作となった。
主演は「M:i:III」のケリー・ラッセル。
[コメント]
甘くて香ばしい彼女のパイは、食べた人を幸せにしてしまうが彼女自身の人生は“甘く”ない。
それでも彼女は、自分の不幸すらも絶品の新作パイにしてしまう。
苦い現実と甘いパイ、女性目線の作品。
[情報]
ジャンル : Drama
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
配給 : 20世紀フォックス
上映時間 : 108分
[スタッフ・キャスト]
監督 : エイドリアン・シェリー
脚本 : エイドリアン・シェリー
製作総指揮 : トッド・キング、ジェフ・ローズ、ダニエル・レンフルー、ロバート・ダウアー
製作 : マイケル・ロイフ
撮影 : マシュー・アーヴィング
美術 : ラムジー・アヴェリー
音楽 : アンドリュー・ホランダー
音楽監修 : グレッグ・ダニシリン、ゲリー・キューラー
衣裳/スタイリスト : アリイェラ・ウォルド・コハイン
出演
ケリー・ラッセル(Jenna)、ネイサン・フィリオン (Dr. Pomatter)、シェリル・ハインズ(Becky)
ジェレミー・シスト(Earl)、アンディ・グリフィス(Old Joe)、エイドリアン・シェリー(Dawn)
[STORY]
アメリカ南部の田舎町。ジョーズ・ダイナーのウェイトレス、ジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りの天才。
楽しいことで気分が盛り上がったり、嫌なことで落ち込んだりすると、新しいパイのアイデアがひらめくのだ。
そして、そのパイは食べた人全てを幸せな気分にする、と大評判。
いつかオシャレなパイ専門店を開くことを夢見ている彼女は、少しずつヘソクリを貯めている。
しかし、現実は横暴なダメ亭主アール(ジェレミー・シスト)に縛られて、その夢を諦めかけているところ。
ついにアールに愛想を尽かしたジェンナは、自分の夢をかなえようと
隣町のパイコンテスト出場のために家出を計画。しかしその矢先、自分の妊娠が判明。
アールの子供を望まない気持ちと、中絶することへの抵抗感の板挟みに悩むジェンナ。
仲良しのウェイトレス仲間、ドーンとベッキーから励ましを受けても自信をなくしていくばかり。
そんな中、挨拶代わりに持参したマシュマロ・パイがきっかけで
ジェンナは産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と恋に落ちてしまう。
望まない子供が生まれてくる不安と、母親になることへの自信のなさから逃れるため
不倫関係にはまっていくジェンナ。そしてある日、コツコツ貯めていたヘソクリがアールに見つかってしまう。
とっさに赤ちゃんのための貯金だったと言い訳をしたために
ジェンナの夢を叶えるはずのお金は出産準備に使われてしまう。
いよいよ絶望と将来への不安に追い詰められた彼女は、ポマターとの駆け落ちを決意。
しかしそのとき、お腹の中の赤ちゃんがまさに生まれてこようとしていた…。
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