[評価]
☆☆☆☆(85点) 日本公開 2002.06.22 (独.01.03.07)
[解説]
1971年にスタンフォード大学心理学部で行われたこの実験は、2週間の予定だったのが7日間で打ち切られ、以後この実験は実施禁止とされた。本作はその実験の結果を忠実に再現している。これがどのような実験で、なぜ禁止されたのかはこの映画を見てもらえればおわかりだと思う。人間はある役割を与えられると人格が変わる程、“状況の力”にコントロールされるのだということを見せ付けられる。映画を見ながら、もし自分だったらどうなるのか…ということを深く考えさせられる。
監督は本作がデビューとなるオリバー・ヒルツェビゲル。出演は、「ラン・ローラ・ラン」「ルナ・パパ」のモーリッツ・ブライプトライ、「アイネ・ジルベスターナハト」「代理人」のクリスティアン・ベッケル、「タイガー、ライオン、パンサー」のオリバー・ストコフスキー、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のユストゥス・フォン・ドーナニー、「女薬剤師」「マリアンネ・ホッペー女王」のマレン・エッゲルトほか。
2001年モントリオール国際映画祭最優秀監督賞、同年ババリアン映画賞最優秀監督賞・最優秀撮影賞・最優秀脚本賞、同年ドイツ映画賞最優秀観客賞・最優秀金賞、同年ベルゲン国際映画祭最優秀観客賞受賞。
[コメント]
いかに人間というのは環境や、今の状況、現状が大事か考えさえられる。それが全てと言い切れる分けではないだろうが、全く関係ないとは言い切れない。個人個人の心の強さなども関係してくるのだろうが、人間や、状況に 流されないということは、いかに難しいかなども考えさせられる。自分はそうじゃないと思っていても、良いも悪いも含め、どこかで変化していくものだし、人間とは一人では生きられないってこういうことだろうか・・・。オススメ!
[情報]
ジャンル : Thriller/Suspense
製作年 : 2001年
製作国 : ドイツ
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
上映時間 : 119分
[スタッフ・キャスト]
監督 : オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本 : マリオ・ジョルダーノ
原作 : マリオ・ジョルダーノ
出演 : モーリッツ・ブライブトロイ、クリスチャン・ベルケル、オリバー・ストコフスキー、ユストゥス・フォン・ドーナニー、ティモ・ディールケス、ニッキ・フォン・テンペルホフ、アントアーヌ・モノ、エドガー・ゼルゲ、アンドレア・サヴァツキー、マレン・エッゲルト
[STORY]
タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトライ)は、模擬刑務所での心理実験に応募する。その実験前夜、彼は、車でタクシーに突っ込んできたドラ(マレン・エッゲルト)と一夜を共にする。お遊び気分で始まった実験だっが、看守は囚人を従わせる事を楽しみ始めていた。2日目、タレクを中心に囚人が大騒ぎをしている中で看守ベルス(ユストゥス・フォン・ドーナニー)が頭角を表し始め、実験は異常をきたし始める。3日目、同じ監房のシュタインホフ(クリスティアン・ベッケル)が軍人と分かるとタレクは協力を頼むが拒否される。4日目には、囚人の精神衰弱は極まり、実験助手のユッタ(アンドレア・サヴァツキー)は、不安を抱き始めていた。5日目、タレクは実験中止を要請する手紙をドラに渡そうと試みるが、ベルスに阻まれる。ついには監視していた助手達まで監房に入れられるが、何とか囚人達は脱出を図る。追って来た看守達と格闘していると、ドラが現れ、エッカートの銃で場を収める。かくして実験は、死亡2名と教授を含む重症3名を出し、警察の調査を受ける事となる。タレクとドラは海辺で静かに寄り添うのだった。








