[評価]
☆☆☆★(75点) 日本公開 2010.03.12 (英.09.12.25)
[解説]
『アイアンマン』をスマッシュヒットに導いたロバート・ダウニー・Jrが、 “史上最高の名探偵”シャーロック・ホームズに扮したエンターテインメント作。ガイ・リッチー監督とロバート・ダウニー・Jrは、ホームズの超人的な観察力、記憶力、推理力という最高の頭脳に加え、意外と知られていない“熟練した武術家”という一面をクローズアップ。頭脳派ホームズならではの、緻密でスキのないファイトシーンをはじめ、アクション的な名場面も盛りだくさん。またタイトルロールのホームズに、勝るとも劣らない存在感を見せつけるのが、おなじみの相棒・ワトソン医師を演じたジュード・ロウだ。頭は最高に切れるが、時に暴走気味のホームズを唯一コントロールできる、スマートなワトソンを生み出した。性格は正反対だが、固い絆で結ばれた2人の友情も見どころ。
出演は「路上のソリスト」のロバート・ダウニー・Jr、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウ、「きみがぼくを見つけた日」のレイチェル・マクアダムス、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」のマーク・ストロング、「ヘンダーソン夫人の贈り物」のケリー・ライリーなど。
[コメント]
コナン・ドイルの原作「ボヘミアの醜聞」のヒロインであるアイリーン・アドラーと原作「四つの署名」でアグラの財宝を入手し損ねたメアリ・モースタンだったことが嬉しく感じました。またホームズが最も好んだ楽器のヴァイオリンを即興で奏でるところも良い。ホームズは女嫌いで有名ですが、原作「ボヘミアの醜聞」のアイリーンが女性観を変えてしまった運命の女であり、この事件以降ホームズは“女の浅はかさ”を嘲笑しなくなりました。事件解決でボヘミア王がホームズに謝礼を払おうとしたときに、ホームズはアイリーンの写真をねだりましたが、何と映画でもこの写真が登場します。シャーロッキアンのユーザーから見れば、野生的なホームズやイケメンのワトソンに違和感を感じると思いますが、新しいシャーロック・ホームズとしても愛嬌があり悪くないと思います。映画「シャーロック・ホームズ」の最大の魅力は19世紀末ヴィクトリア朝のロンドンをCGを使って甦らせてくれた所。産業革命に成功し、植民地を多く抱えた壮大な大英帝国。建設途中のタワーブリッジや資本主義の萌芽期を物語る造船所ドック、ガス燈、馬車と鉄道がホームズの活躍した時代背景で詩情をそそります。でも繁栄の裏では低所得者層のアヘン窟があり、ホームレスがあたりを彷徨する。切り裂きジャックをイメージした今回の悪人の裏には、シャーロッキアンをニヤっとさせる巨悪の影が…。モリアーティ教授もちゃんと出てきてないし、これは確実続編が出るでしょう!
[情報]
ジャンル : Suspense
製作年 : 2009年
製作国 : イギリス
配給 : ワーナー・ブラザース映画
上映時間 : 129分
[スタッフ・キャスト]
監督 : ガイ・リッチー
出演 : ロバート・ダウニーJr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、エディ・マーサン、ジェームズ・フォックス、ハンス・マセソン、ウィリアム・ホープ、ブロナー・ギャラガー、ジェラルディン・ジェイムズ、テリー・タプリン、ウィリアム・ヒューストン、デヴィッド・ギャリック、ジェイムズ・A・スティーヴンス
[STORY]
あらゆる悪がはびこる、19世紀末のロンドン。不気味な儀式を思わせる手口で、若い女性が次々と殺害される怪事件が勃発する。名探偵シャーロック・ホームズはたちまち犯人を突き止め、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿を捕まえる。だが彼は、処刑されても自分は復活する、とホームズに宣言。やがて予言通り、死刑に処されたブラックウッドが、墓場から甦ってしまう。前代未聞の大事件に人々がパニックに陥る中、ホームズだけは史上最大の謎に挑めることに胸を躍らせていた…。













