☆☆★(54点) 日本公開 2010.01.15 (米.09.10.16)
[解説]
原作はモーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」。コールデコット賞をはじめ数々の賞を受賞し、全世界で2,000万部以上を売り上げた20世紀最高の絵本の1つ。これを『マルコヴィッチの穴』などで知られる鬼才スパイク・ジョーンズ監督が映画化。家出少年と風変わりなかいじゅうたちとの交流と少年の成長を描く物語を、幻想的で不思議な手触りの映像にまとめ上げた。CGとマペット技術を駆使して制作されたかいじゅうはかわいらしく表情も豊かで、その動きを見ているだけでも楽しい。絵本が原作だけに子ども向けの内容ではあるが、大人の胸にもクリアに響く物語。ぜひ家族で楽しんでほしい作品。
出演は、「The Brothers Bloom」のマックス・レコーズ、「カポーティ」のキャサリン・キーナー。
[コメント]
大人の世界の大変さは大人にならないと分からない。大人は子供の世界がどんなだったか経験として知っている筈なのに、多くのことを忘れている。大人と子供=親と子はこれ以上ないくらい、お互いをとても大事に思っているのに、上手くかみ合わないこともある。この映画はその溝に上手く飛び込んで見せた。子供から大人へ一歩を踏み出すマックス。守られるだけでなく、誰かを守らなくてはならない立場に立った瞬間はなかなか感慨深かった。絵本が原作だから、子供っぽいストーリーだけど、大人が見ても考えさせられる部分はあった。
[情報]
ジャンル : SF/Fantasy
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
配給 : ワーナー・ブラザース映画
上映時間 : 101分
[スタッフ・キャスト]
監督 : スパイク・ジョーンズ
出演 : マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ、ローレン・アンブローズ、クリス・クーパー
[STORY]
8歳の少年・マックス(マックス・レコーズ)は、自分の友達ばかりを大切にする姉・クレアからのけ者にされていた。ママ(キャサリン・キーナー)は、マックスを“世界の王様”と呼んでくれたパパと離婚してから、働きながら2人の子供を育てていたが、恋人(マーク・ラファロ)が家に訪ねてくると、マックスが話しかけても上の空になってしまう。マックスは学校の授業で、太陽もいつかは消えるという話を聞く。そんなある晩、ママが恋人を呼んで夕食の支度をしていると、マックスはオオカミの着ぐるみを着てママに反抗する。そしてテーブルの上で暴れ出すと、ママの怒りは頂点に達し、夕食抜きを宣告される。マックスはママに噛みつき、泣きながら家を飛び出す。見知らぬ浜辺にたどり着いたマックスは、目の前にあったボートで海に漕ぎ出し、不思議な島にたどり着く。マックスが島の奥に入っていくと、体の大きなかいじゅうたちを見つける。そのなかのひとり・リーダー格のキャロル(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は怒りにまかせて、自分たちの小屋を叩き壊していた。仲間のひとり・KW(ローレン・アンブローズ)が新しい友達を作って出て行ってしまったことに腹を立てているらしいのだが、マックスはお構いなしにかいじゅうたちの輪に入っていく。そしてキャロルと一緒に、小屋を壊し始める。突然の子供の出現にかいじゅうたちは驚くが、キャロルは助っ人の登場に目を細める。しかしほかのかいじゅうたちは、マックスをKWの新しい友達ではないかと疑い、食べようとする。マックスは食べられないために、自分には力があり、前にいたところで20年間王様をやっていたと嘘をつく。キャロルは王様の力があれば、仲間が再びひとつになれると考える。すると王様の威力が現われたかのように、KWが現われる。KWは実は忘れ物を取りに来ただけだったが、キャロルはマックスを王様と認める。かいじゅうの王様になったマックスはかいじゅうたちに、“かいじゅうおどり”を命ずる。
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