子供のとき、家族として一緒に過ごしたのは、祖母、母、兄、私の4人。
父は私が1歳半の頃に脳卒中で他界した。
母から聞いた話によると、とても優しく人望もあり、勤勉であったそう。
父の記憶は無いが、たくさん写真を残してくれたので、ファインダーを通して父がどういうふうに私を見ていたのか、少しは感じることができる。
母は幼い頃から足が悪く、ハンディキャップを持ちながらバリバリ働くキャリアウーマンで、気が強く、プライドもかなり高い人。
私、兄、祖母はこの人からの暴力に耐えるため、3人でいつも慰め、励ましあっていた。
父と母が結婚してから父が他界するまでは約5年。
父方も母方も、祖父と祖母は離婚し、父も母もシングルマザーの家庭。
祖母以外は全員が片親の家庭で育ったことになる。
兄は知的障がい者、高校は養護学校に通った。
とても優しく、兄が小学生までは、いつも一緒に遊んでいた。
同級生の友人と遊ぶよりもはるかに楽しかった。
一緒に暮らした祖母はとても優しく、可愛い人。
私にとっては、祖母が母親のようなものかもしれない。
でもやはり、祖母は祖母で、人はどんな環境に育ったとしても、母親は一人しかいないと思う。祖母に愛された実感はあっても、母親に愛された実感がないと、かなりつらいものである。