おはようございます!

 

今日のお勉強内容は、、、

 

法務でよく出てくる「及び・並びに」「若しくは・又は」

 

についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

⚖️ 法務でよく出てくる「及び・並びに・若しくは・又は」ってなに?

契約書や法律文書でよく見かける「及び」「並びに」「若しくは」「又は」。
どれも「と」「または」に近い言葉ですが、使う場面のルールがあるんです。
ざっくり言うと、

  • 「及び/又は」は上のレベル

  • 「並びに/若しくは」は下のレベル(小さい区分)
    で使い分けます。


🧩 まずはざっくり比較表

種類 意味 使う場面 英語イメージ
及び 「と」・「and」 同じレベルのものを並べる(大きい分類) and
並びに 「と」・「and」 およびの中のさらに小さい分類 and(下位レベル)
又は 「または」・「or」 どちらか一方(大きい分類) or
若しくは 「または」・「or」 またはの中の小さい分類 or(下位レベル)

📚 具体例で見てみよう!

 
① 「及び」「並びに」の使い分け

本契約は、A社及びその子会社並びに関連会社を対象とする。

  • 「A社」=大きなグループ

  • 「その子会社」「関連会社」=小さいグループ

つまり構造はこう👇

及び → 大きいグループをつなぐ 並びに → その中の小さいグループをつなぐ 

もし全部「及び」にしてしまうと、「どこまでの範囲を含むのか」が曖昧になりやすいんです。


② 「又は」「若しくは」の使い分け

申請書は、郵送又は電子メール若しくはFAXで提出してください。

  • 「郵送」=大きな選択肢のひとつ

  • 「電子メール」「FAX」=同じカテゴリ内の選択肢

構造としては👇

又は → 大きな選択肢をつなぐ 若しくは → その中の細かい選択肢をつなぐ

もし「若しくは」と「又は」を逆にすると、意味がねじれてしまうこともあります。


🧠 使い分けのコツ(覚え方)
覚え方 意味すること
「及び」と「又は」は上の階層  大きいグループをつなぐ
「並びに」と「若しくは」は下の階層  小さいグループをつなぐ
セットで使うのが基本  「及びに⇔並びに」「又は⇔若しくは」

🔸たとえば法律用語では、

A 及びB 並びに C
のように階層が1段深くなるごとに使い分けるのが原則です。


⚠️ よくある間違い例

「A又はB又はC」
→ どこまでが同じレベルかわかりにくい。

「A又はB若しくはC」
→ 「BとCは同じグループ内の選択肢」という意味が伝わる。


📝 まとめ
ペア 意味 階層 使い方のポイント
及び/並びに 「と」=and 及び(上)→並びに(下) 同時に成り立つものを並べる
又は/若しくは 「又は」=or 又は(上)→若しくは(下) 選択肢を並べる

💡覚え方ワンポイント

大きいグループ:「及び」「又は」
小さいグループ:「並びに」「若しくは」


✨さいごに

契約書の日本語って、ちょっとした言葉の違いで意味が変わるからこそ、
**「及びに」「並びに」「又は」「若しくは」の使い分けを理解しておくのは大切です。

ポイントは、階層を意識して組み合わせること。
及び⇔並びに、又は⇔若しくは ― このペアで使えばまず間違いません。

難しそうに見えても、構造を意識すればスッキリ理解できます✨

 

次回は簡単なクイズです!🎉