カランコロン、カランコロン

と心地よい下駄の音が引っきりなしに聞こえる

カラカラ、カラカラ

と早いリズムが混ざると

あゝ子供の下駄の音だと容易に想像できる









窓下に見える川の水面には

向こう側の宿の灯りが映り美しい


この穏やかな円山川の支流は大谿川と言うらしい




窓を開けると、
少し肌寒い五月の風が頬を撫でる


柳の揺ら揺らとなびく姿に見惚れていると
湯冷めしそうになり
慌てて窓を閉める



城の崎にて



by  志賀直子





家に置いてきた猫が心配で
なぜかここに来て買った土産がこれである。