認知症の母の言葉 | 金魚のあぶく

金魚のあぶく

ブログの説明を入力します。

 認知症、介護3の母。施設に入っています。

 5分前のことも忘れてしまう母ですが、その時その瞬間はちゃんとまともな事を言いますし会話になります。その日気になった事を繰り返し繰り返し話すので嫌になるのですが、ある日は自分の預貯金のことが気になったようで、「私の通帳って預かってくれてる?」と何度も聞くので「預かってるけど、定期は私がおろすこともできないからそのままだし、普通預金はここの支払いや税金や家の維持費に使ってて、余裕ないから私が勝手に使ったりしないから安心して」と10分おきくらいに言い聞かせていたのですが、「違うの。好きなもの買いなさい。欲しいもの買っていいよ」と言うのです。私は「欲しいものはないから」と答えていたのですが、あんまり何度も言うので試しに「ハリーウィンストンのダイヤのネックレスがほしいの。買ってもいい?」と聞いてみると、「ダイアモンド?あんた、そんなものほしいの?」と嫌な顔をしたので「嘘嘘、買わないから」と言ったのですが、認知症でも、なにもわからないわけではなくて、ちゃんとわかってるんだなって思いました。黙って買っても母は気づくこともできないけど、買ったりしません。母の気持ちは尊重します。でも、何だったら買ってもいいのかな?聞いても「ええ〜?さぁ??」って言うだけです。わりと、可愛くボケていく母にホッとします。