私たちがドアをくぐるとすぐに受付の方が中に入り、紙袋をもってきました。中には箱といくつか封筒が入っていました。随分小さくなったけど、受け取るとズシリと結構重い。また涙が出そうになるのを必死に堪えてお礼を言い病院を後にしました。
「ハヤテお迎えに来たんだよ、おウチに帰ろうね。」語りかけながらハンドルを握ります。車の中ではけいポンが黙って大事そうに腕の中に抱えています。
家に入るとしょうボンがいそいそとやって来て「ハヤテは?」。けいポンが袋から箱を取り出し中を開けると、ハヤテの名が刻印されている金プレートのついたズシリと中に遺灰が入ったボックスが出てきました。
本帰国までは、家族が過ごす時間が一番長いリビングの棚がハヤテの新しい居場所。
早く穏やかな気持ちでハヤテに語りかけることができる時がくればいいなぁ。