はせがわくんきらいや / 長谷川 集平 | 池田家の本棚

はせがわくんきらいや / 長谷川 集平

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 著者: 長谷川 集平
 タイトル: はせがわくんきらいや
がIBBY推薦図書になったそうです。

どの程度の知名度があるかわかりませんが、ちょびの実家にこの本がありました。発表が'76年だから、ちょびの生まれるより前の本です。

ぼくは、はせがわくんが、きらいです。
はせがわくんと、いたら、おもしろくないです。
なにしてもへたやし、かっこわるいです。
はなたらすし、はあ、がたがたやし、てえとあしひよろひよろやし、
めえどこむいとんかわからん。


「はせがわくん」とは、作者の長谷川 集平さんのこと。
長谷川さんは「森永ヒ素ミルク」事件の被害者。
つまり、「はせがわくん」はいわゆる障害児でした。
この本が紹介されるとき、よく『「森永ヒ素ミルク」のような事件を2度とおこさないように』と言われます。
たしかに、この絵本は読み手にそんな決意をさせる力があります。

でも、ちょびがこの絵本を「いいな」と思うのは、「ぼく」たちが「はせがわくんきらいや」と言いながらも「はせがわくん」を大事な友達として扱っているのがわかるから。
「障害児」という言葉をつけて区別して、遠巻きにしてしまいがちな今の教育についてもちょっと考えさせられます。
「障害児」だけでなく、今の社会には人を区別する言葉が氾濫していることも。

長谷川くん もっと早うに走ってみいな。
長谷川くん 泣かんときいな。
長谷川くん もっと太りいな。
長谷川くん 大丈夫か 長谷川くん


多くの人に読まれるべき絵本であるにもかかわらず、何度も出版社の倒産で絶版の憂き目にあってきたこの本。今回IBBY推薦図書になったことで、今後そんなことがないことを祈ります。

ちょっと真面目に書きすぎたかな。