「英語に入った外国語など」のテーマで先ほど書いた「フランス語のVoilà」についての記事の説明で la そこ(there) が出てきて思い出した:
小学生の頃にはまって読んだ、「アルセーヌ・ルパン」シリーズ。
子供向けのシリーズで分厚い本でしたが、ルパンのストーリーはもちろん、時々あるイラストと、たまにカタカナで書いてあるフランス語がなんともおしゃれで、夢中になって読みました。
そのカタカナで書いてあるフランス語の一つにこの「キエラ」があったのです。
暗闇に悪者が潜んでいる、という場面で、「キエラ?」(そこにいるのは誰だ?)
ドキドキしながら、なんかこの響きがかっこいいなぁ、日本語だと「そこにいるのは誰だ?」と長いけど、たった3文字か~ なんて思いながら読んでいました。
ルパンの影響でフランス、フランス語に興味を持ち、大学の第二外国語でフランス語を選択しました。しばらくして、「キエラ?」がQui est là? (Who is here/there?)だったんだ、と分かってなんだか感激しました。
3文字と思ってたけど、文字自体は意外に多いんだ~。
ルパンシリーズで一番印象に残ったフランス語は「アデュー」。ルパンが、好きになった女性と一緒にいたいのだけど、自分は紳士とはいっても「怪盗」だから、一緒にはいられない、なので去ってゆく、その時の「さようなら」。
「アデュー」とカタカナで書いてあり、注「永遠の別れの時のあいさつ」がつけてくれてありました。
なんて美しく悲しい響きの言葉だろう、と小学校6年生の、縄跳びやゴム跳び、鉄棒が大好きであざだらけの元気な子供を感激させた。この素晴らしい翻訳は南洋一郎氏です。小学生向けの本なのに、フランス語を時々残してある、しかも肝心なところはニュアンスの説明をつけてくれている。素晴らしい翻訳だと思いませんか?
この翻訳のおかげもあって、フランス語にも興味を持ったのです。感謝しています。
お、今WEB検索してみたら、翻訳はもちろん、作家としても活躍されていたのですね。知らなかった~ 冒険シリーズも読んでみようかな。
(Adieuは、元は a (to) + Dieu (God) 神様の元へ行ってしまう、ということなので、もう二度と会えないような場合の挨拶。
普段の「またね」はAu revoir (おヴぉわ~) to re (again)+ voir (see)。英語のSee you again.と同じ感じですね。)
ルパンシリーズの中でも大好きな「奇巌城(きがんじょう)」がきっかけで初めての海外旅行はフランスへ。これについてはまた別記事で書く予定。