それでも道は続いていく
感染症の影響も、早3年。世の中が様変わりしてそんなに経ったのか。
現場のスタイルも変化し、戦い方も変わった。
だが、今年も現場はそこにあった。コロナという、戦うものがひとつ余計に多いのは全人類共通の枷。それでも我々は対策をし全力をもって挑むのみだ。
色々ありながらも駆け抜けた今年の現場は32戦。
様変わりする前の状況に戻りつつある通算戦績。
今年は、ちいちゃん、そしてかえでぃーを見送った。2人とも、卒業を発表した時はまさかと疑わざるを得なかった。まだ充分輝きを増せる世代。
娘。には必要な2人だった。
特にかえでぃーの卒業は、我々のみならず業界にも激震を与え、同じアイドルさんにも人気だったかえでぃーの卒業は、界隈から惜しむ声が止まなかった。特に女子人気は随一。ラストの武道館で隣になったゴリゴリのかえでぃー推しさんの号泣は今も忘れられない。
そして、1番の推しであるアップアップガールズ(2)吉川茉優がグループから卒業。
こちらも、まさかと思ったが、その歌で道を切り開いていく決意と共に巣立ったまーちゃん。
そのマシュマロボイスは健在、そしてこれからも唯一無二だ。
来年は是非、単独公演を期待したい。
今年のベストアクトは
◯ひな誕祭、日向坂46悲願の東京ドーム公演
◯BEYOOOOONDS悲願の日本武道館公演
◯アップアップガールズ(2)春ツアー
まーちゃん卒コン
◯アンジュルムツアー川口リリア
◯宮本佳林初のCOTTON CLUB公演『悪嬢転生』
◯乃木坂46真夏の全国ツアー
◯エモフェス
◯宮本佳林1stアルバムリリースイベント
◯モーニング娘。'22加賀楓卒業スペシャル
新しいアルバムを発売し、発表されたホールツアーの最後に、まさかの日本武道館公演がサプライズされみんな揃って腰を抜かしたBEYOOOOONDS。
ハローの中でも唯一無二、演劇と身体表現をモットーに立ち回るパフォーマンスは武道館という広大な聖地でも遺憾無く発揮された。
武道館のステージに、グランドピアノが置いてあるハローの公演も唯一無二。
これから先の未来をさらに輝かせる一助になれればこの上ない。
アンジュルムはぺいぺいが加入し、その完成度が群を抜いた。
十人全員が被る事なく十色の魅力たっぷりで、それが見事に合わさり言わば掛ける十倍。
グループとしての輝きと、一体感抜群のパフォーマンスは元祖娘。をも上回る。
今年のツアー、川口リリアのステージは圧巻という言葉以上のとてつもないものだった。
そして誰も卒業しない日本武道館単独公演。
グループが好きだから。と上國ちゃんの流した涙はそんなアンジュルムの象徴だろう。
ソロになって初めての単独演劇公演、そしてソロアルバムを発売した宮本佳林ちゃんさん。
COTTON CLUBで魅せた、早口の長ゼリフと表情、そして表現。佳林ちゃんさんのポテンシャルがこれでもかと発揮された素晴らしい舞台だった。
そして、朝イチ赴いた噴水広場でのリリイベ。
いそいそと現場に向かうこの感じも久しぶりだったし、リリースを一緒に盛り上げられるイベントはやはり好きだ。こうでなくちゃ。
地獄の特典会ループも、リリイベならではで面白かった。
結成10周年を迎えた今年。
不意に動き出したベイビーレイズJAPANのTwitterアカウントからは、再びエモフェスを開催するという歓喜の発表がなされた。
所縁のあるアイドルさんが集結し、それぞれがベビレの曲をカバー。司会は高見さんとリコピンのしゃべりスタコンビ。最前列で観るアプガ仮とアプガ2と、ゆっふぃーさんと小桃音まい。
皆ベビレをリスペクトし、それぞれのカラーで見事にカバー。何より、本人を目の前にしてのパフォーマンスは緊張しただろう。
特典会で、しゃべりスタへの感謝を直接伝えられたのはこの上ない喜びだった。
カウコンで変更されたフォーメーションを観て、ようやくかえでぃーがいないのを実感した年の瀬。
13期はこれからの娘。を引っ張っていく中心的な存在なると本気で思っていたので、かえでぃーの卒業は青天の霹靂だった。
よこやんとの絡みは、世界から争いごとをなくす平和の象徴そのものだった。
そして、かえでぃーがグループに残していったものは大きい。何より現役メンバーはそれを噛み締めているだろう。たくさんの影響を与えられたモーニング娘。は来年’23となる。
変化と恐れず進化を遂げてたからこそ、来年モーニング娘。は25周年を迎える。かえでぃーが13期メンバーなのは永劫変わらない。
今年1番心に残ったライブは、乃木坂46の明治神宮野球場での夏のツアーだった。
乃木坂真夏の全国ツアー。といえば、神宮球場。
ずっと回避していた乃木坂ちゃん現場だったが、今年ついに足が向いた。ひめたんや卒業メンバーの言葉に背中を押され再び踏み入れたその現場は、熱く、印象深く、そしてメンバーがキラキラ輝いていた。
結成まもなくから冠番組を見続け、その積み上げた歴史を見届けてきた身としては、満を辞しての神宮のライブだった。
壮大な演出。暑い夏の空気。そしてやっぱり降った雨。その中でも全力でステージを駆け抜けるメンバー。これが、乃木坂46か、と何度も唸った。
グループのカラーである紫に染まり、乃木坂の詩で締め括られた瞬間、その空気感は、生涯忘れないだろう。まさに、最高の夏の思い出となった。
乃木坂ちゃんから、齋藤飛鳥が年内をもってその活動を終えた。
最後のステージが紅白歌合戦という、日本のアイドルの最高点に君臨するグループならではの凄まじさ、去年の生ちゃんと2年連続だし。
万人が認めるビジュアルと、超絶な小顔。
認知度は日本イチ、渋谷TSUTAYAのパネル展に長蛇の列が出来ていたのをみた時、その人気の凄まじさを改めて感じたな。
ほとんど曝け出さない内側、だったが、昨年辺りから柔らかい印象が強くなり、卒業を発表してからは更にその人間味が滲み出たような気がする。
こんな素敵な人なのか。いや、分かってはいたが、このビジュアルで良い人だから無敵すぎる。
1番魅力を感じたのは、その言葉の紡ぎ方。
超長文のブログタイトルは有名だが、有料のメッセージアプリを今年から取得し始めた。その送られてくる言葉の洗練された、良く言えば朴訥とも感じられるひと言、句読点などの絶妙な表現そして「間」。
表現や言葉使いの達人と言ってしまえばそうなのだが、飛鳥ちゃんの感性は飛鳥ちゃんにしかないものがあり、全てを備えているこの人はまさに最強だ。
今はただ、こんな良い人もっと早くから応援していればよかったと思うばかり。
まさに、『推しは推せる時に推せ』
たくさんのビッグマッチがあった今年の現場。
声が出せない分、感情は涙となって溢れた。
歳のせいもあり涙脆くなったなとしみじみ。
来年も、生田の、いや幾多の大きな山があり、そして現場でしか味わえない、この上ない喜びと感動が待っていると信じて。
来年はより多くの現場へ赴けますように。