こんにちは。ちょびです。
大分前の話になりますが、三浦の有機農家のたかいく農園さんから大根のつまみ菜を頂きました。
じゃん!
えーー、
へにゃへにゃになっちゃってる。。。。
少し逸れますが、
都内のある週末マルシェでも、ダンボールに色んな種類のつまみ菜を沢山積んで
販売している農家さんがいらっしゃいます。
その箱のなかのつまみ菜もこれと同じような状態。
くしゃん。。。
しなしな へにゃり。。。
こんな状態で売っちゃいけないでしょ!
・・・・・と、思ってしまうのは残念なおはなし。
収穫して、土がついた状態のまま新鮮なうちに持って来て下さっている証拠なのです。
たかいく農園さんにお話を伺いました。
野菜はね、洗った瞬間から死んでいくのよ。
畑から抜いて、土がついたそのままの状態で売りに持っていくと、
元気がなくなって、鮮度がものすごく悪いみたいにみえちゃって、
なかなか買ってもらえないんだけど、
それは、野菜が体力を温存するために、眠っているのと同じような状態になってるってこと。
眠ってる野菜は、水につけると、それはそれは元気になるの。
一方、洗われてシャンとして元気に見える野菜は、その後は死んでいくしかないの。
現れた野菜をもう一度水につけても、元気にはならない。
畑から抜いたまんまの状態でもってきている野菜は、生き返るの!
ふむふむ。。
畑から抜いた状態のまま、収穫の翌日我が家に来た、つまみ菜達。
どれどれ、洗ってお水につけてみましょう。
じゃんっ!
みてくださいっ!
このシャッキシャキな感じ!
あぁ、もう今すぐこのままかじりつきたい!
塩振って生のままたべちゃいたいっ!!
うあーーーーーっ!!
比べてみましょう。
ほらっ!
コレほんと、すごくないですかっ?!
生命力ってすごい。
こういう野菜からは、本当にエネルギーをバシバシ頂ける気がします。
ってか、早く食べたい!
ので、もうとにかくシンプルに。
細かく刻んで塩で軽く揉んでごま油で合え、炊き立てごはんに山盛りのせてハフハフ頂きましたともっ!
体の底からシャッキーーーーーン!!
となりました◎
ですから皆さん。
例のマルシェの、しおしお青菜の農家さんは野菜の事をちゃんとご存知で、
できるだけ新鮮な野菜を届けたい、として下さっていたのです。
売ること、売れやすくすることだけを考えるならば、
きれいに洗って、水に晒して、シャキっ!としたところを袋につめて、早いうちに売ってしまえばいいのです。
店頭でも、お客さんは「あらおいしそう、新鮮ね!」と喜んで買っていきます。
けれども一度洗ったその野菜は、お客さんが家に帰る電車やバスの中でもどんどん鮮度が落ちてゆき、
料理をする頃には元気が半減してしまっているのです。
土がついたまま、しんなりした野菜は見栄えが悪く、なかなか買ってもらえません。
でも、それは眠っているだけ。
家に帰って水につければ、先述の"新鮮に見える見栄えのいい野菜"よりも、うんと元気になるのです。
それを知っている消費者と、儲けよりも新鮮な野菜を届ける事を大切にしている農家さんが
奇跡的にであう、というミラクルが起こると、そこに素敵な売買が成立する訳で。。。
うーん、残念すぎます。
それがミラクルだということが。
消費者として私ができることは何でしょう。
ちゃんと知識をもつこと。
・・・野菜を知ること、土を知ること、農業を知ること。少しでもいいから。
そのような状態で販売をして下さっている農家さんに「ありがとう」をちゃんと伝えること。
自分の周りの人に、機会をみつけて、知識を広げること。
それから、今度マルシェに行ったら、ひとつ、おせっかいをしてみようと思っています。
「おじさん、この青菜の横に、水につけてシャンとしたやつ置いたらいいと思います。
新鮮な野菜が眠っているってこと、知らない人がきっと多いから、
わかるようにしたら買いやすくなるとおもいます!」
と。
「野菜が眠る」というのは農家さんにとっては常識です。
みんな知ってて当然、と思っていることなんだと思います。
「冷凍庫の氷を、そこらへんに置いといたら溶けて水になる」ってくらい。
だから、「知らないんです」と、伝えることも、知ってる人が出来ることなのかな。
そうやって、いい野菜に出会えるミラクルを、
自分の力で。少しの勇気と少しの知恵で、少しずつ増やしていきたいなと思います。
会合やメルマガ等の活動はありませんが、ひっそりお仲間募集中。
各々地味な自主活動を是非ともお願い致します。笑
・・・あ、因みに。
三浦は、風の谷ならぬ「風の丘」で、
奇跡的に汚染の被害が少なく、
きちんとした機器で震災以降全く土を動かしていない畑の
空間線量を測っていただいたところ、なんと、0.04μSv/hだったそうです。
元々の地形とその日の風が救ってくれたのですね。。。